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テレビジョン (集英社文庫)の商品レビュー キャンバス
ベルリンに研究のため過ごすことになった美術史家の滞在の日々のスケッチ。 日常生活を別の視点からみると...
この本を読んですっかりトゥーサンのファンになりました。 微笑を誘う物語
ある日突然テレビを見ないことにしたぼく。妻と息子はバカンスに出かけひとりになったぼくは、仕事にとりかかろうとするけれど・・・。物語はゆるゆると流れていく。なんてことはない日常を綴ったものなのだけれど、そこはトゥーサンの作品。笑いがところどころにちりばめられている。アパートの隣人が留守中、ぼくに植物の世話をするよう頼む。断りきれずに、引き受けたものの、マーガレットは枯らせてしまうし、萎れたシダを復活させようと、いろいろと奇抜な試みをするところがおかしい。それ以外にも、テレビを見ないように決めたのも、結局、留守中の隣人の家でテレビのスイッチを入れてみたり、自分の書いた文が完璧だ!と言って叫んだり・・・なんてことのない日常、そして時間の流れを描写していく。妻と息子に対するぼくの接し方はなんとも愛情にあふれていて、微笑ましい。人が何をしても、(つまり、テレビの前でボーっとしてても、愛する人たちと楽しみを共有しても)どんどん時間は過ぎていくけれど、その時間が良いものであったか、価値のあるものであったのかその基準とはなんだろう?なんてことも書いてある。この作品を読むと、自分の日常にも愛すべき微笑ましいものがあるんじゃないかな、なんて思えてくる。微笑を誘う物語です。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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