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「金毘羅」の続編。ちょっとこれ、どきどきしてしまった。どういうふうに読めばいいのか、読み誤っているところもあるかも知れないけど、うーん、どきどきしてしまった。 そもそも「萌え」って言葉が、人それぞれ違う解釈で、むしろ「萌え」の意味にこそその人の「萌え」が宿るのだと思うのだが、まさにこの本は作者の「萌え」とは何か、という一冊だと思う。そしてそれは、もちろん蔓延するエロイメージの「萌え」とは全く違うし、決してわかりやすくないし、いろいろ誤読もしてしまったらしく、どきどきしてるのだが。 「金毘羅」では、生まれた赤ん坊がすぐ死んで、そこに神が宿る。神は女の子として不本意な成長をとげる。本作には、この赤ん坊を「愛している」男……権現が登場する。実はこの神、というか人間の女のとして生きる神は、この権現によって「姫」と崇められ、男は「姫」を愛するがゆえに、「姫」がつまらない人間の男などとできてしまわないように見張っていた。その人生の時々に、さまざまなものに宿りながら、「姫」を見守ってきたのだ。「姫」のあらゆる苦しみを感じ取りながら……って書いてしまうとおもしろくないな……おもしろいので、読んでください。 祖母や母や叔母との関わり、そして弟と、兄弟みたいな、すごくモテる従兄。猫たち。十二歳も若い半分しか体重のない男。それらのイメージを頁を追って読むうちに、ひとつの恋愛も書かれてはいないのに、どきどきする。……読んでください。