純ちゃんファンなら一読すべし!
小泉氏が書いた本は政策論が中心で、私たちには「ムズカシイ」部分も多く、愛する純ちゃんの著書とはいえ、なかなか手にはとりずらいのが現実。この本も前半は「郵政三事業民営化」や「小泉流教育論」といった、彼の自論が展開する。 ところが。 後半のテリー伊藤や仰木彬オリックス・ブルーウェイブ監督らとの会談、これは純ちゃんファンなら是非一読すべし。
例えばテリー伊藤との会談の中には小泉氏の好きな映画の話や、映画館でのエピソード(誰と見にいくのか、女性を連れていくのかと突っ込む伊藤氏に対して、小泉氏のはぐらかし方も絶妙)もあれば、小泉氏の女性観(「女には3種類しかいない」等)も垣間見ることができる。どこまで本当かわからないが、「悪さはね、適当にしないと窒息しちゃう」「政治は遊びを知らないとできない」といった意味深の発言は、純さまファンの女性はチェック必至だろう。
この本は97年初版だが、この頃からもうすでに派閥の問題、首相公選制導入といった提言をしている。現在の彼の主張は、もうだいぶ前からの自論だったことが伺える。
加えて私は、仰木監督との対談の中の、政治家も運の要素が強い、という小泉氏の発言に注目したい。
「運なんです。どういう時代に生きるかというのも含めて。・・・どんなにいい政策を持っていても、選挙に勝たなければ仕方ない。そのためには、政策が時代にあっているかどうかということも問題になるんです。政治家なんて使い捨てにされる職業ですからね」。
政治は運だ。この言葉を体現するような出来事があった。大相撲夏場所。ケガをおしつつも出場した貴乃花の、ドラマティックな大逆転劇。言葉は悪いが、小泉氏はそれを大いに利用するような格好で、これまたドラマティックな表彰式を「演出」した。 人気取りだ、という声もあった。でも、である。
おなじ場面に遭遇して、じゃあ小泉純一郎と同じように会場をひきつけることができるかといえばそうではない。少なくとも、あのときの彼の貴乃花への賛辞は、演出でも何でもないと思った。本当に素直に感じたままを述べただけなのだ。そして、その真っ直ぐさが我々をとらえて離さないのである!
かつて2度も総裁選に敗れ、屈辱を味わった男に今、追い風が吹き始めている。小泉氏の政策が、ようやく支持される時代になってきた。そう、運がまわり始めた、そんな気がする。
うつろいやすいこの世ゆえ、自分の人気もいつまでも続くものじゃあない。そんな気持ちもどこかに持っていることだろう。政治家なんて使い捨て。支持率は50%くらいがいい。どこか悟りきったセリフを吐きつつも、いつも真っ直ぐなその精神を国民が愛していることを、彼はしっかりと感じているはずだ。
