ちょっと一風変わったうすたヒーロー漫画!!
99年に連載していたうすた京介先生のヒーロー漫画です。
とりあえず、あらすじは、主人公の武士沢たちが平和を守るために、
いつも何かをすると言うのが基本的な内容なんですが、
前半は、ギャグ中心だったのが、後半はストーリー重視になり、
どうも、まとまりのないまま、結局2巻で終わってしまいました。その点は、ちょっと残念。でも、そこんトコが何だかんだいって、ある意味うすたらしいかも。
人によって、意見は分かれるかとは思いますが、何だかんだいって、結構面白いので、
読んだことない方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?
ヒーローとしての武士沢
「平和ってステキだよ ホントに…! オレ絶対守ってみせるよ!この平和! だからもう…早く乱れろよ平和…!」 そんな主人公のつぶやきからはじまるこの物語。
いったい何言ってんの平和を守るのがヒーローでしょ乱れちゃだめじゃないの云々と、そういうことを言う前に、考えてみよう、ここまでヒーローの戦いの本質に踏み込んだ一言があっただろうか。
平和のために戦うヒーロー。
そりゃ平和はステキだ。でも、その平和が乱れなければ、ヒーローはヒーローではない、ただの人。
日本型ヒーローというのは、正義という漠然とした目的を掲げて何十年も戦うアメリカンヒーローなどとは異なり、何かことがおきてから、ようやくそれに対処する形で彼等の戦いがはじまる。逆に何もおこらなければ、彼らのヒーローとしての存在価値はない。
ゆえに、ヒーローがヒーローであるために、彼らは常に平和と平和乱れろの間での葛藤を続けなければならない。当面の敵さえ倒せばそれでおしまいの日本型ヒーローの戦いは永遠ではないが、彼等が存在し、ヒーローであろうとする限り、平和/平和乱れろの二律背反は永遠だ。
その本質を言い表した冒頭の一言。ヒーローの名台詞は数多くあるが、ヒーローとしてこれ以上の名言はありえないだろう。
他のうすた作品同様、この作品においてもうすた京介の天才的ギャグセンスが光っていることは言うまでもないが、その根底にはうすた自身のヒーローに対する造詣の深さと、ヒーローに対する真摯な態度があることは間違いない。
うすた節、出てます。
ヒーローを目指す主人公なのに
もう…早く乱れろよ平和…!
って言っちゃってます。得意のかわいいキャラも
ちゃんと押さえてありますよ。
ただ、テンポの遅さが気になるので
星4つです。