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夜が明けることのない星、アンバーグラウンドという名の地。唯一首都を照らす人工太陽。その光も届かない危険な地域を旅する国家公務がある。人々は彼らにココロを託す。彼らの仕事は届けること。ココロを、テガミを届けること。 はい、こういう世界求めてました。いいですね。魔法使いが暮らしていたり、魔法が溢れているわけではないけど、ファンタジックな世界。表題作の「嘘テガミ」最初は、なんだこの男は…とちょっと思ってましたが、最後はやっぱりあの子が男の本当のココロを母親に届けてくれました。ちょっとウルッときました。
憧れのあの人の背を追ってテガミバチになった主人公。 いよいよ配達のお仕事開始です。手紙を書く人、手紙を受け取る人、それぞれの思いをそのココロごと運ぶテガミバチたち。表題になった『嘘テガミ』は、離れて暮らす親へ子から送られた「嘘を書いた手紙」をめぐるストーリーです。テガミバチである主人公とその相棒(ディンゴ)の日常や、夢を追う子とそれを大らかに見守り続けている親の葛藤や決意や感謝といった心模様があたたかい視点で丁寧かつドラマティックに描かれています。行方不明の彼についてもストーリーが大きく進展しています。手がかりを求めて主人公たちが訪れた街では反政府組織が活動しており、主人公たちはトラブルに巻き込まれてしまいます。この4巻では新キャラを含め、個性豊かな登場人物のキャラクターがわかるようなエピソードがいくつかあり詳しくは割愛しますが、この辺りはそのキャラクターのファンにはたまらないのではないでしょうか。余談ですが、テガミバチがなぜ青年期前の少年少女しかいないのか、巻末でその理由にさらりと触れています。志す動機も仕事に対するスタンスも違う彼らですが、危険をかいくぐりテガミを確実に届けるというそのココロの誠実さには胸打つものがあります。新章突入。巻末やエピソード間のカットなど隅々まで楽しめる4巻です。