作者のセンスがめちゃくちゃ良い!絶望と諦感、そして達観がここにある!
物語の設定やストーリーのおおまかな部分は置いておいて、
細かな部分に作者の絶望と諦感、そしてそれらを受けとめて世界を理解している達観・世界観が表現されていて、
そこが最高に素晴らしい!一読、普通の漫画として面白く読むことができるけど、その種の普遍性と、
作者の持つ不条理な世界観を自然に同居させることができているのは、
作者の技量や創作センスがずば抜けているからだ。
絵柄などは違うが、私は彼をポスト・いましろたかしに推したい!
言いたいこと、わかるかなぁ?
実はブレイクするかも?
これは、モテない男が、バーチャル(ギャルゲー)ゲームに登場する女の子にハマっていく(でもって、その過程で成長?していく)というストーリーです。――こう簡単に書いてしまうと、ありふれたような感じですが、キャラ一人ひとりの個性が強くて、そして楽しくて、私としては、そういった点が面白くて読んでます。
主人公に先駆けてゲームにハマった友人の「現実を見ろ!俺たちには仮想現実(バーチャル)しかないんだぞ!」というセリフは、「もはや現実に淡い期待を抱くな!」と、カンペキに開き直ってしまっているところなどが、逆の意味で好感を受けました。
あとは、設定は近未来で、パソコンのスペックなどが現行機では考えられないほどの高性能なのですが、記録メディアがコインのようなもので、しかも、読み込みドライブが貯金箱のようなハコにチャリンと入れるだけで読めてしまうという、何だかハイテクなんだかローテクなんだかわからない小道具があちこちに目に付いてしまって、何気なく笑わせてくれます(そのほかにも、細かい笑いが随所にあります)。
大抵の「モテない」キャラは、それでも多少は見られる外観をしているのですが、この漫画の主人公は本当にブサイクです。一緒に登場する友人もブサイクです。でも憎めないキャラばかりなので、そういった点が、この漫画の面白いところだと思います。