80年代色が強いオカルトもの。下巻になると独特の凄みが出て来る
80年代後半に始まり、何度かの中断を経て書かれたシリーズ上下巻のうちの上巻。
絵柄、ストーリー、キャラ造形、描かれるファッション、話し言葉など、執筆された80年代後半のテイストで、作風も当時の様々なコミック作品の影響をうかがうことができるなど、いまから見ると正直小恥ずかしく、古い。流香魔魅はAV雑誌のライターのかたわら低級霊ハンターとして除霊の仕事を請け負う。その対象となる霊の関係で、低級霊ならぬ低俗霊ハンターと呼ばれる。この世に強い想い、怨念を残した死霊・生霊が引き起こす事件。事件の関係者は、中高生が多い。当然のことながら描かれる事件も自殺、いじめ、少女強姦、受験、痴漢・・・。このあたりのテーマは下巻以降にも引き継がれていく。
その後の中断後に再開された作品になると絵柄、ストーリー、描写などにオリジナリティが加わり内容が一変する(下巻に収録)。上巻はそれまでの助走期間にあたる作品といえるだろう。