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この小説には毒がない。小説家には毒が必要。 山田風太郎の毒、京極夏彦の毒、伊坂幸太郎の毒、森博嗣の毒、隆慶一郎の毒、土屋賢二の毒、森見登美彦の毒、西尾維新の妻、デイビッドハンドラーの毒。面白い、と思える本は必ずその作者特有の毒が含まれている。デビュー作から「私、どこも特化してない平均タイプですよー」と宣言されると正直つらい。でもデビュー作でここまで小説が書けるなんてすごいです。
そんなにすごい小説でしたか?なぜそんなに絶賛されるのか 私にはよくわかりません。司馬リョウタロウ(変換できなくてすいません)を 愛読しているせいなのか? 周りが絶賛の嵐の割には 普通の時代小説だなあ、という印象しかありません。 若い人に 支持されているのでしょうか?それなら もっとおもしろい物は いっぱいありますよ、と老婆心ながら 教えてあげたいです。 直木賞から落選したということでしたが それも納得しています。 余計なお世話ですが。
登場人物の誰もにまったく感情移入できなかった。 特に主人公がみんなから慕われている理由が理解できない。 「慕われている」という設定になっているから慕われているのだということに してあるだけだ。 私は全然魅力を感じなかった。 ストーリーも小説として読んで楽しめるものではなかった。 もっと胸のすくような内容を期待していたのに、 最初から最後まで退屈だった。 いったい「本屋大賞」というのは信用できるのか。 同じくノミネートされた「テンペスト」もとんでもない駄作だったし、 作品の選考基準については大いに疑問に思う。
武士、忍者、同心など歴史は好きなくせに歴史の勉強となるとめっぽう頭が弱い私。こんな戦いがあったとは実は知らなかったのです。のぼうの城は人気もあり、加えて尊敬するオノ・ナツメが表紙を手掛けていたので買ったはいいが、きっと難しい内容なのだろうと放置してました。暇もありかじるつもりで読みました。ら、眼が止まらなくなりました。とにかくのぼうさまの人柄に惹かれる自分がありました。戦をしないと言いながらも戦を始めてしまい、やってくれたと思う反面、民の事を思うと胸が痛くなりましたが、彼の為ならばと喜んで従った民とのぼうさまの人望にただひたすら涙を流してしまいました。のぼうさまがどんな人間か。それがわかれば理由なんてないのではないでしょうか。 三成はとにかく爽快な人間で益々好きになれました。敵ながら、人をきちんと認め、弱い者を守る心がしっかりとあったからです。秀吉の真似をしようとした姿には一瞬落胆してしまいましたが、読み終えた今はそれが凄く愛らしく人間らしく思えましたね。取り巻く人間も素晴らしい面々で、笑いが絶えなかったような気がします。歴史とは異なっていても、もしかしたら?と情景を妄想してばかりです。語り尽くせないくらいのよい作品に出会えました。でも私ももう少し歴史の勉強を努力しようかと思います(笑)
2万3千の兵を、僅々2千の寡兵で防ぐ―― 大軍を擁する敵将は、今をときめく関白・秀吉子飼いの寵臣、石田三成。 対するこちらの大将は領民からでさえ「のぼう」と呼ばれる魯鈍。 運動神経は圧倒的に無きに等しく、賢愚すら定かでなく、 つかみどころもなさそうで、何処か巨大な深穴を思わせる。 これは、将器なのか。 寡兵衆を討つ、という筋立てはむろん面白い。 また、読んでいてそつがなく、 よき題材の面白さを損なうことなくこなしきる力量を感じる。 ただ多少残念だったのは、登場人物をいともあっさりと典型化してしまったこと。 この人物は豪快、この人物は小才子、この人物はじゃじゃ馬、 とまあそんな具合で、どの人物像もまるでペンキで塗り込めたかのように陰影がない。 小説にしては、人間が非常にぺらっとしている。 まあ、映像を前提においた娯楽作品だからそれでいいんだけど、 個人的にちょいと物足りなかったと言えばまあ物足りなかったかなと。