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僕らが愛した手塚治虫の商品レビュー 手塚治虫作品への愛情と愛欲:泥濘の快楽ここに
手塚ファンにとって素晴らしい本が出た。ファンクラブ初代会長でもある二階堂氏の手塚作品との半生記である。もちろんそういう本来の意味でも興味深いのだが、それにも増して、図版を非常に多用した手塚作品の変遷記として貴重である。現在手に入れられる版にはないエピソードや画面が山ほど載っていて、見るからに垂涎ものである。手塚氏の(悪?)癖で、雑誌連載時からの変更は勿論、同一作品でも出版されるたびにどこかに手が入っている。手塚治虫全集に収められた諸作品が、どこか自分の記憶と違う、と思ったらそれは大抵正しい。全集には収められなかったエピソードは非常に沢山あるし、改変されたコマはその何十倍もあるはずだから。この本は、手塚作品のそういう面について、あの「手塚治虫の奇妙な資料」に続いて豊富な標本を提供してくれる、希有な本である。それにしても、校本宮澤賢治全集なみの、各刊本の異同を含めた真の手塚治虫全集は見果てぬ夢なのだろうか。代表作品だけでもいい、どこか出してくれないだろうか(無理だろうが)。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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