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逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)

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逆説の日本史〈2〉古代怨霊編 (小学館文庫)の商品レビュー

4.0 教科書では学べない歴史の真相に近づく
 高校の日本史の授業で歴史の年代の流れと重要人物・事件を鵜呑みにしていた自分には、「古代黎明編」に続き衝撃の内容であった。
 恥ずかしながら、この本を読んで、「聖徳太子」や「天智天皇」といった称号は本人が生前呼ばれていたものではないということを初めて知った。
 そして、それぞれその称号に驚きの事実が隠れている可能性が高いことやなぜ国家財政に負担の大きい大仏建立が行われ、その後あっさり平城京が廃れてしまったのかに興味を奪われ、一気に完読してしまった。
 このシリーズの本の面白さの一つは、従来の歴史学会に対しで独自のアンチテーゼが含まれていることだけでなく、我々も常識だと思って不思議に思わなかった事実が、著者によってあっけなく何の根拠もないものだと改めて気づかされる点にあると思う。
5.0 ユニークな発想、それを史実に結びつける説得力。徒者ではない著者の只物ではない著作。

 相変わらず面白い。以下、著者に関しては1帖と同じ感想である。


 さて、内容に言及すると、自分の興味をそそった点を下記に箇条書きに纏めてみた。参考ししていただければ幸いである。

・何故、古代朝鮮の国「新羅」を「シンラ」と読まずに「シラギ」と読み、「百済」を「ヒャクサイ・ペクチェ」と読まずに「クダラ」と読むのか
・何故、隋の皇帝「煬帝」は「ヨウテイ」でなく「ヨウダイ」なのか
・聖徳太子の悲惨な青春時代
・長屋王の自死と、藤原四子の死、それに触発された怨霊信仰の変容
・山背大兄王の自殺の意味
・崇徳上皇の呪いの言葉と実現、そしてそれが「太平記」に与えた影響
・皇帝と天皇の違い
・日本の戦前の教科書が行った「白村江の戦い」に関する改竄
・「私度僧」と云う言葉が持つ深い意味
・天照大神と東大寺大仏の霊威の敗北と、怨霊信仰
・長屋王を自死に追いやった最終責任者は聖武天皇陛下

 詳述は読んでいただけるとわかるので割愛するが、いずれもユニークで面白く、能く纏まっている。


 歴史嫌いの中・高生が増える昨今、この様な良書に出会えることが彼らの歴史観を一転させること間違い無し、であろう。学生から社会人まで、幅広いレンジの人にお薦めできる1冊である。

5.0 怨霊信仰はひとつの宗教なのか
シリーズ2冊目の本書は、聖徳太子を軸に、「古代から現代にまで継続して受け継がれている、あるひとつの思想」を解説しています。

これこそが怨霊信仰と言われるモノで、あらゆる宗教の枠を超え、日本人に生き続けている考え方だと著者は言います。そしてそのような結論を理解するためには、日本の歴史学の三大欠陥を理解し、それを乗り越える必要があると繰り返し説明しています(「日本歴史学の三代欠陥」こそが本シリーズの裏のテーマのような気もしますが・・・)

よく考えれば、ここまで長期間日本人のこころから離れない怨霊信仰とは、それ自体でひとつの宗教として成立する事ができるわけで、なぜこの信仰が広く日本人共通の認識になっていないのかを不思議に思いました。
2.0 目の付け所は面白いが。
正直読むのに疲れる本である。話が脱線したまま先にドンドン進んでいき、途中で「話が逸れたから元に戻して」で 元に戻ると全く論旨が変っていたり、「この話は前の本に書いたから割愛する」と凄く大事な部分を飛ばす、しかもそれは前の本には記載が無いのがデフォルト。「この話題は後から」と書いてて後にも記載が無いのもデフォルト、やはり元テレビ屋なんだなあ、と。というのは番組進行表と同じノリで多分ここでCM入れてとかシナリオみたいな文章なのだ。もう読んでいてフラストレーションが溜まる事おびただしい。せっかくの妙な視点なのに論点を整理し推敲するという基本が出来てないんじゃないか?と。とにかく一冊読むのに何回も休むから益々何が何やら......ところどころトンデモの匂いが香しく漂ってくるけど読むのに疲れて なんかどうでも良くなってしまった。この本にチョッカイを出す人は まず岩波とかの一般的古代史の本を読んでからにしたほうが良いですよ。
5.0 論の展開にはやや強引さはあるが
 飛鳥・奈良時代の人物や出来事について、非常に個性的な筆者の考えが述べられている。「天智天皇暗殺説」「天武天皇異国人説」など。さまざまな書物の記述などをもとに、理路整然と書き進められている。歴史に詳しい人ならば、筆者の考えに疑問を抱くこともあるのかもしれないが、わたしのような素人は大いに納得させられてしまう。すべてを鵜呑みにしてしまうのは危険であろうが、たいへん面白い話である。

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