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売れる理由 (小学館文庫)

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売れる理由 (小学館文庫)の商品レビュー

5.0 マーケティング、商品企画担当者必読
どうすれば売れるのかを、ドキュメンタリータッチで描いた秀作。個人的に特に印象的なのは、「千と千尋の神隠し」の時にプロデューサーが宮崎駿本人自体をどのように演出するかとう話と、「i-mode」でdocomo側とコンサルのマッキンゼーの意見が対立していた話であった。
さまざまな人が、それぞれの立場から、いろいろな思惑を持っていて、それがいい具合にコラボレーションした時に「売れる」のだが、それまでのいきさつが妙味。
4.0 考察が主観的ではあるが読み物としては面白い!
開発の苦労やポリシーなどが紹介されていて、思わず本書で取り上げられている「ヘルシア緑茶」を買ってしまいました。
 いろいろ類する本を読んだりいたしましたが、この本の面白いと思ったところは、著者がその商品に魅せられて取り上げたというよりも、当時に本当に旬なものを追いかけて選んでいるという点で、取材する過程で秘訣を探ってゆくというスタンスになっている点です。そのせいで単なる苦労話の羅列や提灯記事になっていない読み物になっていますが、逆に著者の主観がソリに合わない、もしくは著者との世代ギャップがありすぎて同意ができないといったことを感じられる方もいらっしゃるのではないかと思います。
4.0 これは情熱の物語です。
売れるものは、「売れる」ということだけで、もうすごい。
もちろん、いいものだから売れるとは決して限らない。
『営業マンは断ることを覚えなさい』や『気絶するほど儲かる
絶対法則』などの著者でコンサルタントの石原明さんなどが
よく言うように、世の中には、それほどいいものではなくても、
「よさそうに見えるから売れる」というものだってたくさん

あるのは事実だ。

でも、この本の中で紹介されている商品は、いいものをいかに
売れるように売ったか、という商品であり、それらが「物語」として
紹介されている。

そう、これは「物語」である。

商品開発やマーケティングにおけるある事実を分析し記事に
したものとはちょっと違う。その裏にある、その商品に関わった

たくさんの人の努力や苦労や熱い思いを、著者がつむいだ物語
なのである。

雑誌の連載に手を加えたものなので紙面の都合もあったで
あろうから、細部の細部まで突っ込む余裕まではは確かに
なかったかもしれない。しかしそれは各社のホームページなどでも
確認は可能であろうし、そんな専門的な部分までカバーしてあるか

どうかよりも、私はこの本の中に流れる「人間の情熱」に
惹かれるのだ。

そして、この本は中で紹介される企業に対していいことばかり
言っているわけではない、というところがすごい。
著者は取材の間に「それを聞くか!」というような、相手には
耳の痛い質問や反対意見も臆せずに述べる。あくまでも謙虚に。
いちユーザーとして。

それにきちんと答える各企業の姿勢がすがすがしい。

「どうすれば売れるのか」
この本は職種を超えて その問いへのヒントとなると同時に、
売れる商品を作るためには、それに関わる人間はどれほどの
思いをそこに込めなければいけないのかということを私たちに
教えてくれる。
たくさんの意味で勉強になる一冊。

5.0 これぞ、浪速節!
実は、組織の中で働くって、面白いことなんだなぁ。
そんなことを思いながら、読みました。
組織という決められた枠の中で、何かを生み出していくこと。
様々な反対や制約を受けながら、
担当者の試行錯誤を繰り返しながらも、
浪速節的がんばりに、励まされてしまいました。
サラリーマンとして働く醍醐味を再認識しつつ、

自分も明日からがんばろうと思いました。
上司に、組織に、同僚に・・・もまれるからこそ仕事は面白い!
そう意味でも、ヒット商品の裏側に隠れた、
数々の“浪速節”は、読みごたえがありました。

5.0 21世紀版 少しクールなプロジェクトX?
実際に商品の企画をする立場の人間として共感する部分が多い。要するに、個人の強い思い込み、変な意地、他者との偶然の出会いとすれ違い、また格闘。そんなことから商品・サービスが生まれるのだということを改めて強く感じさせてくれる。(マーケティングの秘訣のようなものを求める人には物足りないのかも)また、ヒット商品開発に関わる人間ドラマを描いているが、筆者自身が新人フリーライターとして取材などで格闘している部分が期せずしてシンクロし「ものを生み出す」ことに関して深い印象を与えている。サラリーマンもカッコいいよな、がんばろかなという元気の出る読後感の得られる佳作であると思います。

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