【使われてます】カンタン手順でブログに商品情報を貼り付け、amazletツールの利用はこちらから!
商品の情報
日本沈没 上    小学館文庫 こ 11-1

日本沈没 上 小学館文庫 こ 11-1

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

日本沈没 上 小学館文庫 こ 11-1の商品レビュー

5.0 唯一の地球物理SF?
1973年3月に出版されたこの作品は、瞬く間に流行語、社会現象になって、同年12月に正月映画として公開。さらにTV版、ラジオドラマ版が作られるという大ヒット作になった。
 私は当時わずか10歳だったけれど、父が買った新書版を読んで、今回文庫版を改めて読んでみて30年以上経過していまだに記憶に残っている文章の多いことに驚いた。
 1964年の「東京オリンピック」で、世界に戦後からの復興を印象付けてからわずか10年余、何もかもが右肩上がりだった時代で、景気が良ければ逆に漠然とした不安も意識の底に薄く淀むような、そんな時代だったかもしれない。
 本書の中で活躍する男たちは、戦災を経験して焼け野原から今の日本を再建してきたという記憶を持った人物が大勢登場する。前半の京都、東京の大地震を経験するあたりは特に、このくらいの震災はなんとかはねのけて頑張るぞ、という前向きな強い意志がそこかしこに溢れている。
 今では彼方に霞んでしまった「日本人の生命力」がこんなにも輝いていることに改めて感銘を受けた。
 「2006年版の映画」と比較すると色々面白い。
 一番大きな違いは、小説は学会のアウトサイダー「田所」が日本近海の底に異変を見つけて秘密裏にそれが日本にとって何を意味するのか調べるところから始まるのに対して、映画は「日本は沈没します」と、米国の権威ある学会が発表して公知の事実とされるところから始まるところ。
 小説では事実が国民に明かされるのはページ数にしては75%くらいまで進んでほとんど終盤になってから。つまり、映画は「小説の最後の25%」に前説をつけたものとも言える。
 日本沈没はハードSFだ。「地球物理」をテーマとしたSFはそれまでほとんど無かったのではないか。火山の噴火を扱った「災害小説」や最近では地球温暖化を扱った「環境問題小説」は存在するが、大規模な地殻変動を直接テーマにしたSFはほかに例を見ない。
 1973年当時はすでに忘れられていた「大陸移動説」がようやく再浮上して科学的に根拠が見つかり始めた時代で、現代のバイオテクノロジーやナノテクノロジーが盛んに SFのテーマになっているよりもまったくマイナーな科学分野を発掘して、まだまだ未開拓の部分をSF的にアレンジしたものだ。
 だから、どういう仕組みで日本を沈めるのかということが、科学者の調査の描写や図解を交えて詳細に描かれていく。ここは映画ではほとんどさらっと流されている。
 映画版で日本沈没のメカニズムとして使われた「メガリスの崩壊」は、最新の地球物理学で実在が確実視されている最新理論という点では、本家のアプローチに近いものがあるが、図上で事実として説明されるだけに終わっているのは残念だ。
 実際にはメガリスの崩壊は過去地球規模の大噴火、気候変動の引き金となり生物種の大量絶滅の原因となったと思われていて、科学としては相当面白いネタではある。
 着眼点は素晴らしいから、映画もじっくり膨らませて面白くなる可能性は有ったと思われる。
 科学者の活動の裏では、秘密裏に政治経済の分野で日本人の避難計画が進んでいく。
 これも、前半科学者の活躍以上に詳細に書き込まれている。だが映画では政治の問題も極めて簡略化されている。
 小説のリアリティーを支えているのは、災害の描写の克明さだ。
 小説では京都や東京など、大都市圏がかなり早い段階で大震災に見舞われて壊滅していき、首都機能の麻痺が問題にもなるのだが、映画では北海道と九州の大噴火から始まって、東京には地震が頻発するけれど、まったく壊滅には程遠い。
 小説の記述は、戦災による焼け野原を経験した作者だから書き込めたリアリティーや人間心理の細やかなところが素晴らしく、迫ってくるところがあるけれど、映画は山が爆発したり大地が裂けたりという描写をコンピュータで描くのは簡単だけれど、流石のCGも、日本全国津々浦々の都市が崩壊していく様を書き込むのは大変すぎて「逃げた」と言われても仕方ないのではないか。
 日本が沈む…というのに、下町の小さな居酒屋が最後まで健在で主人公たちがまったり生活しているのでは、まったく危機感が浮かび上がってこない。
 映画が「日本沈没」を阻止してしまったのにも驚いた。
 映画の政治家が「どうせ半分くらい死ぬんだから、難民受け入れの定員はこの程度確保できていれば問題ないんだ」などと開き直っているのに対して、小説に登場する人々は最後の1人まで助け出そうと必死の救助活動を展開して、救助隊の犠牲もまた増えていく。
 日本と一緒に沈んでも良いと思っている老人たちも印象的だし、若者たちはやっぱり考え無しに立ち入り禁止区域に潜り込んで迷惑をかけるのも居る。
 そんな人間ドラマが延々と展開していく。
 そこに、同胞のために命を懸けて働く人たちの尊さを感じる。
 映画も「同胞のために命を懸けて働く人」が描かれるのだが、地道な救出活動ではなくて、日本人の半分が沈むならば、沈没そのものを食い止めて見せようという大技だった。
 小説のエピローグは日本と共に沈んでゆく人たちの心情と、海外に散っていった日本人の行く末を案じて、第二部の展開を思わせる余韻のある話になっているが、映画は「命を懸けて日本の沈没を防いだ英雄の賛美」で終わっている。ズバリいってアメリカ的だ。
 緻密に構築した舞台の上で、人がどう行動するかをシミュレーションしていくのがハードSFであり、日本沈没は徹底して真面目に書かれている。
 人間の行動がリアルだから、これが社会現象になるほど読まれたのだろう。
 そこには戦後に復興をやり遂げた日本人の自然な愛国心が溢れている。失われていく国土と人間、有形無形のあらゆるものに対する優しさがある。
 SFだからこそ、日本人を描くことに成功した傑作なのじゃないかと思う。
5.0 パニック小説の傑作
なかなかおもしろいパニック小説でした。
日本が沈没してしまうというアイデンティティーが
はじまり、日本各地を地震が襲ったり、火山が
噴火するというパニックの場面は、映画でも
恐ろしいですが、小説も怖いです。
なかなかおもしろい本でした。
4.0 結構面白いです。
昔から^-^;)/在るのは知っていたのですが、映画になったり、漫画が連載されたりで読んでみました。ちょっと古さはありますが(電話をかけにいくところなど)、古典的によくかかれたお話だと思います。

しかし、読んでいて、1970年当時と今の日本とそんなに変わっていないような印象を受けたのはちょっと面白かったです。30年経っても人間は変わらないのでしょうかね。
4.0 アイデンティティーの根幹
出だしは、面白そうだという期待を持たせてくれる。が、最初の100ページほどは、はっきり言って退屈である。しかし、前半の途中から、物語は急展開を見せはじめる。中規模の地震がひんぱんに起こり、休火山が次々に噴火する。そして、災害はその規模を増していき、ついに「その時」が来る…

東海地震、東南海地震、南海地震が同時に起こるかもしれないと懸念されている今、日本沈没の部分は除いて、地震の描写などは決して絵空事ではない。

ひとつの国が消滅するということがいかに大変なことか、この本は明確に示してくれている。国土を失うということは、単に生活が不便になるなどというなまやさしいものではない。国という存在によって私たちのアイデンティティーは成り立つ。それを失うということは、自分を作っている基盤が崩壊するということである。自分を取り戻すためには、自己の根底にあるものを再構築しなければならないのだ。それがどれだけ難しいかは、考えてみれば分かるだろう。

小松左京は、決して文章がうまい作家ではない。情景描写も、他の作家に比べて、真に迫っているとは言い難い。にもかかわらず、この小説は、人の心を引きつける。書かれた当時としては斬新な構想と、スケールの大きさで、十分読者を引っぱっていくことができる作品になっている。構想の勝利といえる。
4.0 今の時代にも合った作品
1973年の作品で時代背景が現在と大きく異なっているにもかかわらず、それをほとんど感じさせなかった。日本国とは何か、日本人とは何か、あるいは愛国心について深く考えさせられる内容だった。この作品完成後、バブル、失われた15年を経て、最近『国家の品格』とか『武士道』が注目され、日中、日韓、日露問題がクローズアップされていることが、そこに繋がってきたのではないかと思う。
SFの面白さというよりは、今の時代について思いを巡らせる機会を得たという点で読んで良かったと感じた。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 1Q84 BOOK 3
おすすめ度: 価格: ¥ 1,995  近日発売 予約可
2位 ザ・トレーシー・メソッド DVD Book
おすすめ度: 価格: ¥ 2,850  一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
3位 バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット (骨格矯正バンド付き)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  在庫あり。
4位 agnes b. 2010 spring/summer collection
おすすめ度: 価格: ¥ 1,200  近日発売 予約可
5位 iPhoneとツイッターで会社は儲かる
おすすめ度: 価格: ¥ 819  近日発売 予約可
6位 ザ・トレーシー・メソッド2 DVD&BOOK - 最強の腹凹ワークアウト 編 -
おすすめ度: 価格: ¥ 3,000  在庫あり。
7位 狼と香辛料〈14〉 (電撃文庫)
おすすめ度: 価格: ¥ 599  在庫あり。
8位 フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  在庫あり。
9位 P.S.すりーさん・に 特製ストラップ付きAMAZON限定版
おすすめ度: 価格: ¥ 1,600  
10位 ナインティナインのオールナイトニッ本 vol.2 (ワニムックシリーズ 135)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,000  近日発売 予約可
こちらもおすすめです
日本沈没 下    小学館文庫 こ 11-2
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 600
在庫あり。
日本沈没 第二部〈上〉 (小学館文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 630
在庫あり。
日本沈没 第二部〈下〉 (小学館文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 630
在庫あり。
日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 580
在庫あり。
復活の日 (ハルキ文庫)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 861
在庫あり。