永遠にくりかえすいのち
星野道夫さんの目を通して見たものと同じものを写真で見せてもらっている。
それだけで胸がしめつけられる思いがする。
これだけ本質を見抜き、やさしい言葉と写真で語る写真家はいただろうか。圧倒するだけではない。
ただ自然の摂理にそっと寄り添うことで聞こえてくる確かな真実。彼の撮った写真、書いた文章を数冊読んでいて出会った絵本。
急逝した年のはじめに出版されている。
時期を予期していたかのようにさえ感じてしまう……
いのちのために、彼自身がいのちを落とすことを。
それはまた永遠に繰り返す新しいいのちのつながりを示しているのだと信じる。
「祈り」を忘れない。
何が足りなかったのか。
やっとわかってきた。
それは、毎日、毎食、食べているものたちに対する「ごめんなさい!」「ありがとう!」だ。それが「祈り」なんだ。全ての生物は、他を殺さなければ生きていけない。人間も例外ではない。動物や植物を殺し、それを食べなければ生きていけないのだ。
文明の進んだ人間だけは、その当たり前のこと・・・生物が一番忘れてはいけないことを、忘れてしまった。
だから、当然、狂った。
これまで、私のために死んだものたち。これから死なねばならないものたち。
膨大な数のそれらは、再び、私の中で生きる。
「祈り」を忘れない。