商品の情報
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)の商品レビュー

1.0 弱々しい物語
今更この本にコメントする必要など本当は何もないのだが。何とか文学賞でのスピーチだの、新作が空前のベストセラーだの、という空騒ぎをばかばかしく思うついでに、この作者の小説で自分が最後に読んだこの本に雑感を。
ストーリーも文体も非常にスマートで、ブランド物の洋服や雑貨のように、知的ファッションのツールとしては申し分ない作品。しかし、小説の底はきわめて浅い。物語というものの本質的な娯楽性を逆手にとって読者の不意をつき、喉下に匕首を突きつけ無理心中を迫る、というような真の道化のリアリティーはここにはない。「ふり」程度はあるかもしれないが、読者だけ死んで、自分は生き残ってしまう情けないパターン。いや、読者もこの程度で死んだりはしない。そういう意味では、まったく安全・安心な商品。
「壁」も「システム」も単なる幻想にすぎない。小説の中だけの、文字通りの「フィクション」。「心」もまた同じ。すべては作者の頭の中ででっちあげられた空虚な概念。そんなもの物語の外の「現実」のどこを探しても存在するわけがない。そんなことは百も承知と言いながら、作者も読者も、何か人生の、あるいは世界の真実に迫ったかのような錯覚を楽しんで、自分らの「物語」の限界にはまったく気がついていない様子。「物語」の役割に対する過度の信頼や筋違いの神聖化はやめたほうが良い。それが行き過ぎれば、ひょっとして、そういう「物語」こそが「壁」や「システム」に成り果てることになるかもしれぬ。
そういう意味では、現代における「物語」の衰弱した姿がここにはあるのだと思う。まあ、弱い、というのがこの作者のトリッキーなセールスポイントではあるのだろうが。
4.0 低俗風。
上巻を読んだだけの時点でのレビュー。
ストーリーの展開の仕方やストーリー自体は、まぁ巧いと思う。
なので、読み易いと言えば読み易い。
けれども、嫌な点が主に2つ。
1つは、巧くもない比喩が冗長過ぎるまでに織り込められている点。
結局、そういった「無駄」な部分を省いたら、中身は単純で薄い気がする。
それでもストーリーはしっかりしているので、そのストーリーに対する評価は「巧い」なのだが。
比喩の所為で興醒めする。
もう1つは、何彼に就けてセックスの話題を織り交ぜたがっている点。
それがハードボイルドだと勘違いでもしているのだろうか。
性欲に愚直な主人公と、身持ちの脆い(脆そうな)周辺女性のやり取りに、うんざり。
どう言い訳しても、かなり低俗に見える。
2.0 うーん・・・
村上春樹さんの作品を読んだのはこれでまだ2作目です。
フランツ・カフカの作品が好きで、村上春樹さんはカフカに影響を受けた
日本の作家、というのをどこかで見て読んでみたいと思ったのがきっかけで、
春樹作品の中で最も有名だと思われるノルウェイの森をまず読みました。

そのときは正直、私にはあいませんでした。
読む限りカフカの影響はまったく感じられませんでしたし、ありていに言って
しまうと、作者の自慰行為を見せられているような不快感が残りました。
でも、このアマゾンのレビューを見て、どうもノルウェイの森よりこちらの方が
自分には合っていそうだということで、前回のことはありましたがこの本にも
トライしてみようと思いました。

結果、やっぱりダメでした。
言いたいことは分かるんですが、とにかく引っかかる部分が多かった。
主人公のために博士と孫が尽力してくれる理由が最後まで分かりませんでした。
システムやカンパニー側が消そうとする理由は分かりますが、博士と孫がなぜ
自分達を危険にさらしてまで?
最後の謎解きも、最初に会ったときに話せばそれで済むのに、なぜ地下でわざわざ
インディージョーンズばりの冒険をする必要があったのでしょう。

主人公といい関係になる二人の女性はやっぱり主人公の自慰行為を手助けする
ためだけの道具に見えます。私個人の穿った見方かもしれませんが。
上巻の方の世界観作りだけは確かに(私は好きな)カフカ的で、興味を引かれた
ので下巻に入ってからの謎明かしに結構がっかりしました。
他に琴線に触れる部分があまりなかっただけに特に。
おしゃれな雰囲気を出したいだけじゃ?と思えて仕方がない現実離れしたセリフ
回しも、うーん・・・

あくまで私の場合ですが、読んでてもそういう部分がいちいち引っかかって
あまり楽しめる作品ではなかったです。
5.0 最高傑作(異論は認める
そう言わざるを得ない作品です。

数多くの村上作品を読んできましたが、これを越えるものは恐らくないと思います。

村上春樹アレルギーじゃない人は絶対読むべき作品


個人的なは世界の終りの世界観が大好きです。
5.0 未だに、村上文学の最高峰
一般の方にとって、村上春樹といえば「ノルウェイの森」だとか「海辺のカフカ」なのだが、その実、村上春樹ファンの中で最も評価が高いのが、この「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」なのだ。影を奪われ心を失いつつある「僕」が、壁に囚われた街で一角獣の頭骨から夢を読む事を生業とする「世界の終わり」。システムに属する計算士の「私」が、ファクトリーに属する記号士ややみくろと攻防を繰り広げる「ハードボイルド・ワンダーランド」。この全く趣の異なった二つの話が交互に進行してゆく。
「世界の終わり」の無味乾燥で退廃的な原風景。「ハードボイルド・ワンダーランド」のニューエイジ的な殺伐とした空気…。しかし、設定も時間軸も何もかもが全く異なった二つの世界は、「一角獣」という各世界をジョイントするアイテムによって、徐々にその関連性を増し、一気に物語の核心へと加速してゆく。
純文学の体裁ながら、シュールレアリスムやSFまで加味された、重厚かつ精緻な世界観にはひたすら気圧される。意味深長でありながら軽妙なユーモアも織り混ぜた村上春樹特有のタッチで綴られるそれぞれの異世界は、霊妙ですらあり、まさに、彼のイマジネーションの賜物なのだ。これは、戦後の日本文学における極めて重要なアイコンであり、同時に村上春樹の金字塔だといえよう。
未読の村上春樹愛読者は言うに及ばず、一般の読書家にも、最早必携の書である。この小説には、読者の人生観を雲散させて再構築してしまう程のパトスがある。そして、読者を決して裏切らない。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 1Q84 BOOK 1
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
2位 1Q84 BOOK 2
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
3位 ザ・トレーシー・メソッド DVD Book
おすすめ度: 価格: ¥ 2,850  通常2~4週間以内に発送
4位 天才は10歳までにつくられる―読み書き、計算、体操の「ヨコミネ式」で子供は輝く!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常2~4週間以内に発送
5位 ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  在庫あり。
6位 赤ちゃんの脳を育む本 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
7位 忌野清志郎 ロッキングオンジャパン特別号―1951-2009
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  在庫あり。
8位 2‾3才からの脳を育む本―おうちで出来るカリキュラム満載 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常4~8日以内に発送
9位 やめる力
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  在庫あり。
10位 ザ・十和子本
おすすめ度: 価格: ¥ 2,100  在庫あり。
こちらもおすすめです
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 580
在庫あり。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 740
在庫あり。
羊をめぐる冒険〈上〉 (講談社文庫)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 500
在庫あり。