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海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

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海辺のカフカ (上) (新潮文庫)の商品レビュー

5.0 余韻。
村上春樹氏の本を初めて読みました。
なんとも不思議。
確かに性描写が非常に多いです、私は過激すぎるものは苦手な部類です。グロテスクな描写もあります。
でも止められない。
読みだとすと次へ次へと進んでしまう。
不思議な力があるみたい。読み終えた後、数時間たっても余韻が抜けません。
物語に入り過ぎてしまうので、出来るだけ家で読むようにしました。


感じ方は人それぞれですので、やはり嫌いな方もいるでしょう。
でも私は友人に勧めたくなりました。そして感想を聞きたくなりましたよ。
5.0 おすすめです。
登場人物のキャラクター設定が、とても奇抜。まず、そういう設定を置いて書ききってしまう筆力に脱帽です。
15歳の田村カフカ少年の老成した感じ、大人顔負けの自己規制、行動力、判断力。そうなった背景があるにしろ、60歳を超えてるナカタさんが文字が読めず、会話のしかたも素朴で素直な感じ。この年齢とキャラの対比が面白い。

他の登場人物サイキさんや、大島さんの設定もかなり超個性的。

しかも、これらの主要な登場人物は皆、なんらかの問題や弱点を抱え、社会的には弱者の部類に入る。子供、老人、50過ぎの複雑な過去のある女性、ネタバレになるので書かないが、大島さんもそう。

しかもカーネル サンダース やジョニー ウオーカーまで出て来るので笑ってしまった。
これらはトリックスターとして書かれてる。

神話をベースにして、様々な古典を読み込みながら、宮崎駿の物の怪の世界じみたエンターテイメント性を付加してる。よーく、読むと、つじつまの会わないところや無理のあるところもあるけど、そこはそれ、読んで楽しむものですから。

身体感覚の扱い方、性への態度、音楽への視点、善悪の基準については、かなりはっきりした作者の視点が出てる。
そこに、はっきりとした「現代性」を感じる。

もりだくさんながら、優れたエンターテイメントなのですっと読める。
哲学や、神話学、心理学、音楽の知識の背景を持って深読みしようと思えばできるようにも構成されてるのは、さすが。
4.0 「大人になること」よりも、「大人になった後」が読みたいんだよ。
 「15歳」の少年が大人になることをテーマにした小説。文字を無くした男、エディプス・コンプレックス(=「父殺し」)、夏目漱石論(「三四郎」と「坑夫」の比較論)など、その他色々な文学的モチーフが重ねられるつつも、メイン・モチーフとしては、残酷な「世界」「他者」と少年がいかに向き合うようになるかが、いつも通り内向的で非現実的なストーリーで語られる。

 明らかに、発表当時に不可解で血みどろな事件を色々と起こしていた「壊れる10代」をターゲットにして「大人になること」を一生懸命に語ろうとした作品なのだが、不幸なことにこの作品は実際に壊れている10代よりも、「大人になりきれない自分」に若干ナルシスティックな魅力を感じる20代〜40代の読み手に熱狂的に支持されたのだった。もちろん、そんな読み手達を相手にして「大人になること」を語る意義は十分にあるが、一番読んでほしい読者層に届かなかったことは、作者とこの作品の不幸な点だろうと思う。

 この「ブンガク的」で居心地の良い内向的世界が、本来「大人」であるべき年齢層の日本人に受ける状況は決して健康的ではない。(村上作品の効用の1つには、「大人であること」に疲れた大人達の癒し本としての効果がある。)そろそろ、僕らには「こんな時代に大人であること」を愚直に考えた文学作品が必要なのではないか。だって、村上春樹がトップランナーになってからこっち、僕らはもう20年くらい同じトラックの上をグルグル回ってるんだぜ。
4.0 世界そのものを味わう
村上作品の「世界の終わり…」のように、登場人物の話が平行して進んでいき結果的に交わるところが楽しめます。
万人受けではないと思いますが、小説に現実やリアリティを求めるよりも、その世界観そのものを味わうことに意味があると感じます。例えば、図書館の縁側から見える庭、森の中の静けさ、『海辺のカフカ』のメロディーや、絵の中から向けられたまなざし…。
想像するそれらは想像でしかないけれど、確かなリアリティを持って物語の世界を静かに語りはじめます。そこに耳を澄ますと色々なものが見えてきます。
ちょうど風の音を聞くように。
5.0 面白かった
皆さんのレビューが奥深過ぎて気が引けますが、一読者から一言
すごく面白かった
村上春樹さんの書く食べモノや洗濯や掃除するシーンはリアルで、何故か読んでいると癒やされます

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