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刺青・秘密 (新潮文庫)の商品レビュー 耽美主義
「刺青」「少年」「幇間」「秘密」「異端者の悲しみ」「二人の稚児」「母を恋うる記」の全7作品が入っていますがなんといっても異端者の悲しみが良かった。さびれた裏長屋に住む主人公の章三郎は、自分には非凡な才能があると感じている。その姿が滑稽でありながらも、身につまされるところもあり、さすが谷崎潤一郎だなと感じました。初期の短編集なので「瘋癲老人日記」などのような晩年の作品にある、谷崎独特の雰囲気を求めるとものたりないかもしれませんが、その分読みやすかったです。 一世紀前の萌え小説
世界に冠たるタニザキ文学、なんていうと途轍もなくかっこよく聴こえるけど、 濃密でときに淫靡で、かつ静謐をたたえた世界
初期の短編集。 刺青について
女性に奉仕する男性の喜びをテーマとして、谷崎文学のその後の方向を決定づけた作品です。 谷崎の描くあやしい不思議な世界に耽る
冒頭に収録されている「刺青」の注釈の多さ、漢字の難解さ、古めかしい文体に辟易し、時期尚早なのか己の知力の限界なのか放擲も考えた。だがもう一山越えてみようと思い直し、頁を繰っていくとようよう谷崎の世界に搦め取られていた。「刺青」におけるサドマゾの構図、「少年」たちの遊びがエスカレートしていく裏には肉体的被虐の快楽があり、「幇間」ではマゾヒズムの愉悦が赤裸々に披露され、「秘密」では性的倒錯の妙といった具合である。自伝的中篇「異端者の悲しみ」では心の中に潜む悪の正直な吐露にドキリとする。そうかと思うと「母を恋うる記」で描写される夜の世界の神秘的な美しさに耽溺してしまう。闇と光をこれだけ細密に妖艶に表現された文章を未だかつて読んだことがなかった。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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