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坊っちゃん (新潮文庫)

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坊っちゃん (新潮文庫)の商品レビュー

5.0 清への思い
この小説は松山に赴任した中学校教師の奮闘記…なんてものじゃない。そこだけ取ったらそんなに面白くないと思う。 キーになっているのは清への思い。坊ちゃんはいつでも清を支えにしている(そんなこと坊ちゃんは言いませんが)、清を自分の中心に置いていて、いつも気にかけていて…読者もそれを常に感じとる事が出来ていつも温かい気持ちになる。坊ちゃんも読者も常に心の中で清の存在をそばに感じるからメゲないし真っ直ぐ正直でいられる。親から愛情をあまり注がれず育った坊ちゃん(漱石も同様らしいですが)を、唯一温かく見守り支えてくれたのが清で、そんな坊ちゃんのパーソナリティーを見事に描いていると思う。 そして私は不覚にも毎回泣いてしまう。 こんなにサラリと書いているのに坊ちゃんと清の事で胸を一杯にさせてしまう漱石はやはり流石だと思う。
2.0 日本文学史上の名作か?
私には残念ながら坊っちゃんの良さは分からない。
分からないから3回読んだ。
読めば読むほど分からない。

唯の金持ちの坊主が父親にも愛想を尽かされ愛媛くんだりまで流されていき、やりたいわけでもない中学教師をし生徒に同僚に、上司に、家主に近所の住人に、交通の便に、食事の風習に朝から晩まで不満ばかり垂れる。

世間知らずの中途半端な金持ちの小僧が地方を卑下し都落ちして、都落ちした自分を差し置いて周囲を卑下する。田舎の世間の狭さを罵る。
何とも建設性もなければ清逸さもない。
ガキの戯言で終始する。
唯一の救いは元の使用人の老婆へ送る大いなる脚色を含んだ(故に愛情ある)手紙だけであろうか。

時代が違い不倫に対しての感覚は変わったかも知れない。
しかしいわゆる女性を買うという行為は人類史上最初の商売と云われる位で少なくとも男性の側でその手の店に出入りすることを不浄などと云うのは「頭の固い者」という相場であった筈である。
如何にその頭の固い者であっても、暴力に訴えかけ此を以て天誅と為すと云われても理解のしようがない。

いま、現実にこんな奴が面接に来たら絶対に採用したくない。
人としての魅力をどこに見いだして良いのか分からない。

「こころ」は先生の考え方に違和感を抱きつつも結構好きな作品ではありますが。
本作は私には駄作としか写りません。
5.0 こんなに面白いなんて聞いてない〜!
 学生の頃『こころ』ともう一冊しっとり系の本をよんで、漱石ムリ、って諦めてしまいました。

 しかし何気なく読んだ坊ちゃん。めちゃくちゃ面白いではないか★2008年に読んだ本ベスト5に入るほど面白く声を上げて笑ってしまいました。松山弁がまたユーモアを引き立てていて、いいんだなぁもし。
5.0 夏目漱石の代表作の一つ
漱石自身も四国の中学校で教師をしていたことがあり、坊ちゃんの主人公には多分に漱石自身が反映されているのだろうと思う。

この主人公は、学校を出たての良くも悪くもいいとこ出の都会人。
言いたいいことをスパッと言う性格で、江戸っ子らしく喧嘩好きなとこも、血気盛んな青年教師という感じでほほえましく感じた。

短期間で書き上げたというだけあって文体にも勢いがにじみでている。
勢いがあるというと、文章が乱暴かと思いそうだが、漱石の文章は平易かつ素直で読みやすい。
勢いがいいのは、彼の中で四国の記憶が深く残っていたからかもしれない。
5.0 読みやすくなりましたね。
中学に入学して間もなく(約25年前)文庫本を読むことに凝った時期があり、その当時も坊っちゃんは読んだが、当時はなんだかよく分からずに終わってしまった。

先日、書店でふとこの本が目に留まり、表紙のイラストが当時のままで懐かしさを覚え衝動買いしてしまった。当時より活字が大きくなって読みやすくなったのと、自分自身がそれ相応の年齢になって物語に書かれていることを理解できるようになったこともあって、楽しく読ませてもらった。

今と時代背景は異なるとはいえ、学生生徒と教師の関係や教師同士の関係など人間関係の機微を捉え、そこに坊っちゃんという正義感の強い(でも今回は多少自己中心的にも見えたが)人物を据えて言いたいこと・言うべきことをズバズバ言っている姿に快感と羨ましさを覚えた。現代でこんなことをしたら自分はどうなってしまうのか?と思ってしまうからなんだろうが・・・。

初期の作品であると共に漱石の作品としては短めの作品でもあり、ストーリー展開も単純で読みやすく、これをきっかけに国民的作家とも言われる漱石の作品にどっぷりと浸かってみるのもいいと思う。

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