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彼岸過迄 (新潮文庫)の商品レビュー 余人には分からぬ男女模様
いわゆる「後期三部作」の初作。漱石が大病で療養してからの復帰作(新聞連載)で、題名は正月から書き始めて「彼岸まで」書こうかと言う所から取ったもの。「彼岸まで」無事に書き続けたいと言う願望も込められていたと思う。復帰作と言う事で、読者に面白いものを提供したいと言う漱石の断り書きがある。 ううううーん。
課題として読んだ「彼岸過迄」。 精神の推理小説
この小説は、いくつかの章からなるある意味短編集ともとれるつくりとなっています。 相変わらず・・・
朝日新聞に掲載した漱石の小説はどれでもそうだか、前半は、かなりダラダラと進行する。誰が主人公だかわからない状態で、敬太郎の探偵ごっこの末、「高等遊民」の甥・須永市蔵と「高等淫売」千代子の関係が暴かれる。それ以降がめっちゃ面白い。幼いころからの、許婚同士、トントン拍子に話は進む、といいたいところだが、話は全く進まない。市蔵が、小間使いの隠し子であることがわかってから、同じ小間使いの「作」の素直な態度に惹かれる。市蔵の嫉妬の対象となる"男"も出てくるし千代子の妹、百代子(ももよこ)も登場、とにかく、漱石の小説にしては、やたらと登場人物が多い。劇中劇のような話の進行で、一体、前半の主人公敬太郎は、どうしたの、っていうところで、プツリと話は終わる。やはり、いつものように朝日の編集者の一言、「はよ、終わらさんかい!」で、この小説も終わってしまった・・・・。この小説の唯一の収穫は、漱石の造語である「高等遊民」「高等淫売」という言葉を21世紀にまで引きずってきたことぐらいか。やれやれ 後期三部作の序章
「行人」「こころ」へと続く3部作の序章。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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