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二つの祖国〈下〉 (新潮文庫)の商品レビュー 愛国心と人種差別
日本が白人系人種だったら原爆は投下されていただろうか?ベトナムが白人系人種だったら枯葉剤はまかれただろうか?答えは何れもノーだと思う。中世の戦争の多くは宗教戦争です。それに対して近代の戦争の多くは経済戦争です。その流れを作ったのは欧米によるアジアの植民地政策を推し進めた帝国主義です。これこそ明らかな侵略行為です。中国もインドもそのほかのアジア諸国の多くが欧米の侵略で骨抜きにされた歴史があります。日本はほかの欧米諸国に比べて国土が狭い反面、産業革命により人口が爆発的に増えましたため、欧米と同じ帝国主義に基づき植民地政策をとりました。それに対してその後に起きた世界経済不況の結果、突きつけられたのがABCD包囲網です。日本は戦争を売られたのであり、売ったのではありません。そして東京裁判は明らかに勝者による敗者への裁判であり、白人による黄色人種への裁判です。本書はアメリカに生まれた日系二世の二つの祖国に対する愛国心と忠誠心の葛藤を太平洋戦争と東京裁判という2つの大きな舞台を介して書き表しています。非常に考えさせられる内容です。平和ボケした黄色人種の日本の若者に是非とも読んでもらいたい本の一つです。 同じ「轍」を踏まぬためにも・・・・・
小生は今まで、何故日本は米国と太平洋上で戦争行為をしなければならなかったのかーという問いに対しては、「インドネシアやフィリピンの原油や天然ゴムの獲得権を廻る衝突がエスカレートしたため」・・・くらいにしか考えていなかった。 東京裁判から何を学ぶか
東京裁判の描写が長いため、疲れることは否めないが、検事、証人、被告たちの心理が描き分けられていたのがすごい。いわゆる「東京裁判史観」に浸かっている人は、ぜひ本書を読んでもういちど考えてみてほしい。表層的な裁判結果をすべてだと思わず、日本という国のために身を尽くしてきたのは、兵隊にとられた庶民だけではなかったことを。敗戦の責任を強く持って死に臨んだ東条大将をはじめとする被告たちは気高くさえあるが、それは決して小説的誇張でないことが、彼の残した文書や当時の記録でわかる。日本人としてこの歴史的事実から学ぶことは多々有る。 愛国心、祖国、アイデンティティー
主人公の天羽賢治の体験、そして苦しみが、過去に帰国子女としてアメリカにも、そして帰国後は日本にも差別的なイジメを受けたことがある自分の体験と重なるものがあり、それが20年近くも昔のことなのにもかかわらず、その時の苦しさを思い出し、その時毎日のように自分に問い掛けていた言葉がふいに浮かびました。 人間にとって、祖国とは?
父なる国アメリカと母なる国日本、祖国を二つ持った日系二世を描いた大作の最終部。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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