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燃えつきた地図 (新潮文庫)の商品レビュー 喪失感
例えば、パズルのピース。作り出したはいいものの、全部揃っていないのではないかという不安が段々とまとわりついてくる。数を数えれば済む話だが、もし仮に揃っていなかった場合の恐怖感、自分の存在意義がなくなってしまうのではないかという憶測により、結果黙々とパズルに打ち込まざるを得ない。そんな話。自分の存在を定義するものなんて何もないのだという考えに裏打ちされた抽象的表現の多い作品。全てを喪失することへの恐怖と、息苦しい世界から抜け出してしまいたい欲求との相反する二つの感情がテーマになっている。当たり前に存在している日常に疑問を持ったことがある人には是非読んでいただきたい傑作である。 なんだかホッとする作品
こういう読み方は正しくないのかもしれないが、憂鬱なときにぱらぱらと読んでいるとなんだかとてもホッとする作品。全体的に非常に重い不安感に包まれているが、それも含めて私にはぴったりくる(変な表現だが)。 いかん
安部公房は嫌いじゃない。「砂の女」や「箱男」なんかは間違いなく日本、あるいは世界文学史に残すべき傑作である。 不安感がどんどん募る追跡行
興信所に依頼が届く。1年半前に失踪した夫の行方を知りたい(「砂の女」(新潮文庫)が一瞬脳裏をよぎった)。主人公が事情を聞くために依頼主である人妻を訪ねるところから話が始まる。最初から波乱含み。錯綜が錯綜を呼ぶ。直線を歩いているに過ぎないのに、そこは絶対に迷子になる迷路のようで、しかも出口がない・・・という不気味な不条理感が全篇を覆っている。結末部は意表をつく展開で、デヴィッド・リンチ映画の呪いのような不思議さがあった。いかようにも解釈できる内容で、「解説」を読むと「ああ、そういう読み方もあるなあ」と思った(ので、「解説」は先に読まない方が良い)。ある種の混乱が楽しめる人にはすごく面白い小説だろう。理路整然は求めぬが吉。 人捜しからいつの間にか
ある女性に夫捜しを依頼された探偵の話だったのが、 本の最新売り上げランキング - トップ10
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