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燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)

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燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)の商品レビュー

5.0 シノビリカ何処で見ても蝦夷の月
史実がどうこう言うやつは読まなくてよい。小説の中の土方歳三でもいいではないか。日ごろ何か物足りなく感じている人、何をしても熱くなれない人、人生どうしようか悩んでいる人、とにかく読んでみるべき。前に進み続け、最後まで戦った新撰組副長土方歳三の熱い熱い生き様を見よ。
5.0 ハードカバーのみにあるあとがきもオススメ。
この作品がどんな傑作であるかは他の方のレビューを読んでください。老若男女学歴問わず面白く読める傑作です。中学生女子でも読めました。それから15年経過した今も面白く読んでいます。

ところで文庫版は陳舜臣さんの解説が載っています。こちらはこちらでしみじみ味わい深いのですが、私的にはハードカバー版にある司馬氏のあとがきを是非読んでいただきたい! 素晴らしいあとがきです。この作品を読んでよかった、司馬遼太郎に出会い、同時代人で良かったと思えるもの。
関東に住む私は、20歳の頃、あとがきの通りに浅川にとげのついた葉を摘みに行きました。その当時、ちゃんと生えていました。

文庫は手軽さが良いですね。作品を読むには文庫が楽です。もし、作品がとても気に入ったら、是非ハードカバーも探してみてください。
5.0 なるほど、会社で役に立ちます!
読んだきっかけは、なんで歴史小説を読むことが会社のなかで役に立つのか?という疑問からでした。よく経営者の方が歴史小説を読んで学びを得る、という話をしているので。。。

結果はなるほど!でした。
ひとつの会社組織がひとつの部隊に置き換えられ、ひとつの役職がひとつの部隊の位とぴったり一致しました。

物語は、時代の境目となる幕末を新選組の策士(喧嘩師)であった土方を通して描く。彼が武州という片田舎の一剣客であった青年期から、世間を震え上がらせた新選組副長にまで上り詰め、戊辰戦争で敗走しながらも最後まで戦場に身をおいた物語である。

リーダー像、組織の中での役割、組織の中での地位を高める方法、時勢を捉えることで大きく活躍できる、信念、などをこの本から学びました。
以下に、下巻からのみですが、目にとまったキーワードを列挙します。

『悩まざる姿をつねにわれわれ幕下に見せ、幕下を仰いで泰山のごとき思いをさせるのが、大将だ。』
『男の一生というものは』『美しさを作るためのものだ、自分の。そう信じている』
鳥羽伏見の戦いのとき、慶喜不在の幕府軍をみて、大坂夏の陣を思い出しながら、土方が考えたこと。大将がでれば、士卒はふるい、倍の力をだすものである。
土方流の軍学。喧嘩をする時はかならず地形偵察をし、地図を作ってからやった。…諜報その他によって得た敵の配置を克明に書き入れてある。だが敵情は変化する、喧嘩する前には忘れ、とらわれない。
市会議員程度の器で政治に関わりすぎる近藤への反発を覚えているところでの一節:政治家がもつ必須用件は、哲学を持っていること、世界史的な動向の中で物事を判断できる感覚。
榎本との会話で、近藤局長を思い出しながらの一節:総帥には、途方もない楽天家という資質の人がつとまるのかもしれない。
5.0 利益だけを求めるよりも
下巻では時代の波に取り込まれながら踊らされる近藤勇。そして内部の粛正。一人、また一人と減っていく隊士たち。最後まで筋を通そうとする土方歳三の姿が描かれる。
士族ではないが、最後の最後まで戦い抜きもっとも“士(さむらい)”らしい生き方をした土方歳三に清冽な印象を覚える。
男の美学がここにあると思います。
5.0 空の青さが目にしみる味わい。いくつかのシーンに目頭が熱くなりました
 名刀・和泉守兼定とともに幾多の修羅場を切り抜け、幕末から明治初頭の激動の時代を駆け抜けた男・土方歳三。下巻では、鳥羽伏見の戦いに敗れた後も屈することなく、薩長中心の官軍に立ち向かった男の決死の喧嘩人生が描かれていきます。
 土方歳三に対して、新選組の副長として名を馳せたイメージしか持っていなかった私には、盟友・近藤勇や沖田総司と別れて以降の土方の姿がとても新鮮で、生き生きとして見えましたね。江戸から北へ、北へと向かう「北征」の章以降。宇都宮城の城攻め、宮古湾海戦、函館・五稜郭での激戦。一軍の将としての見事な指揮、戦いぶりに、惚れ惚れとさせられました。
 この下巻で最も印象に残った場面は、歳三の運命の女・お雪と、浪華(なにわ)の西昭庵で二日ふた夜を過ごすところ。一瞬一瞬をかけがえなく大切に思い、寄り添うふたりの姿が、見ていてとても切なかった。
 沖田総司が病床に臥せる姿も、透きとおった明るさとでもいう健気さ、はかなさが何とも言えず、哀しかったなあ。「もってうまれた自分の性分で精一ぱいに生きるほか、人間、仕方がないのではないでしょうか」。歳三に向けて言った沖田のこの台詞が格別、心にしみました。

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