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花神〈上〉 (新潮文庫)の商品レビュー 主人公の伝記というより、幕末の人間模様を描いた秀作
1977年の大河ドラマ原作。大村益次郎は中村梅之助が演じたとWikipediaにある。文庫3冊の長編。 学力低下が叫ばれて久しい昨今だが・・・
最近ニュースで、「現在の日本の学力水準が世界的にどうか?」とか「学力を上げるためにどうしたらよいか?」などと、大学の有名な教授なんかがテレビで討論したりしているが、本書を読んで、「そんなことを議論しているなら『花神』をまず読め」と言ってやりたいと思った。そして、「学力を上げたいのなら、まず幕末の歴史を学ぶべきだ!!」とも思った。特に、本書の序盤に出てくる適塾の教育法や後半のヘボンの言葉などを読んでそう思った。そして、「なぜ遅くとも中学、いや高校の時にでも『花神』を読んでいなかったんだ」と心から後悔した。 処世術ゼロ
暑いですね、と声をかけられ夏だから暑いのは当たり前、と答えるあたり、大村益次郎という人はひどく変わった人物だったようです(彼は人間、口を開くときは意味のあることを言うべきだと信じていたらしいです)。センチメントとしてはナショナリストでありながら(攘夷論者であり、外国人嫌い)、徹底して理性の人であり、ゆえに西洋の合理主義、論理、技術というものに習熟します。こうした条件に、私心がないということを加えると、人となりそのものが幕末維新の運動論そのものになります。 司馬さんの本領が発揮されている作品
物語は村田蔵六(のちの大村益次郎)が、長州の片田舎で町医者をする百姓の子として生まれ、大坂の緒方洪庵塾にて医学とオランダ語を学び、その知識を買われ宇和島藩上士、幕府教授、そして故郷の長州藩にて軍事総司令官となり、戊辰戦争の終息とともに非業の死をとげるまでを描いています。 いいですよ
私は司馬遼太郎さんの文体と分析が好きなので、この物語もたっぷりと堪能できました。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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