|
商品の情報
夢の木坂分岐点 (新潮文庫)の商品レビュー 全力疾走
現実と夢、さらに虚構の世界を等価とみなして、後戻りせず疾走し、自己の内面を降下していく主人公の姿は最高にかっこいいです。ドタバタと文学の要素が見事にあわさった傑作! 現実の虚構性と人間の深層心理を鋭く描いた奇跡的傑作
筒井一流の高度な小説技法を駆使して、一人の男が辿り得た複数の人生を重層的に描く事により、現実の虚構性と人間の深層心理を鋭く描いた、まさに夢のような傑作。作中でも触れているが、SFで言えば多次元宇宙を単一宇宙に凝縮したような離れ業。 もう終わりか
大好きな人は、もう大好きなんだろう。これはすごい。というか、楽しくて仕方が無い。 書かれた時点での筒井文学の集大成
出版された当時、この本は長年筒井作品を愛読してきた人達にとってのこの上ないプレゼントのような作品でした。 饒筆体
単行本刊行昭和62年、文庫本発行は平成2年。一般的に主人公と思われる役柄を背負った登場人物の名前が徐々に微妙に変化する。「座右の駅」(収録「串刺し教授」)の手法がより高度化している。いつまでも付いてくる自己を見つめる目が同居する不思議。外に広がるのではなく内部にどんどん沈潜する感覚。時々はさまれる心理劇がもっとも論理的進行というのもおもしろい。細かい言葉遊びやギャグ、ドタバタもあるが程々。移ろいゆく場面に不自然さはない。「虚人たち」の分散した感じに付いていけなかったが、この作品は空間的に夢の木坂というへそを置いているので読みながら不安を覚えることはなかった。夢を語るというのは無意識を意識で語るのだから後知恵だと思う。著者の手法はこの問題をある程度解決!している。もっとも好きな場面はやくざと若侍の対決。少しずつずれた場面が繰り返されるのだが、これを一つの作品として書いてもらえるとおもしろくなるのだろうなあ。だけど著者はドタバタにもう飽き飽きしているので無理なんだろうなあ、おしいなあ。夢の場面は「虚航船団の逆襲」(中公文庫)に詳しいので併読をおすすめする。解説は井口時男。 本の最新売り上げランキング - トップ10
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||