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ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)の商品レビュー 表題作を読んでみて
なぜ筒井康隆が「川端康成文学賞」なのか。 答えや結末を求めない小説
久々に筒井康隆を読んだ。 ノスタルジー=ファンタジー
ファンタジー全般に言える事なのかはわからないけれど、本作を読んでいると、意識せずとも情景が浮かび上がってくる。それが仄かになつかしい気配を孕んでいるのだ。見たことも聞いたこともないのに郷愁をそそる。朱川湊人の一連の著作に通じるものがあるけれど、あれらは明確な時代設定があるから本書とはちょっと違う。潜在的な元風景みたいなものを喚起されられるということだろうか。「家」という短篇がある。途方もなく未来の話のはずなのに、民話的昔話を読んでいるような。リアルな描写なのに夢心地になる。ファンタジーと夢はすごく密接につながっているのだろうか。だからノスタルジー? SFとは歯ざわりが異なる、こそばゆいようなやさしさに満ちた短篇集である。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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