|
商品の情報
杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)の商品レビュー お前は誰だ!
妻隠の方が面白かった。一見起伏がなく穏やかに見える日常も、いかに危ういバランスの上に成り立っているのかが解る。 「内向の世代」の真打ち
戦後第一世代の作家として著名な古井由吉の出世作。この世代の中では彼が最も「内向の世代」にぴったりな作品をつくりあげているが、特に「杳子」は神経を病んだ女子大生とそれゆえに彼女に惹かれてゆくという主人公の関係を描いた作品なので、余計にその感が強い。しかし、ひとむかし前の作品との違いは、「心理主義」では書かれていないことだ。むしろふたりのやり取りや外的な状況の描写を通じてふたりの心理を浮かび上がらせているという手法が新鮮な印象を与えている。結末が予定調和的にならないのも、このふたりの関係と著者の視点から言っても、ある程度予想のつくことだと思われる。 不安
読んでいる途中で自分の顔が強張っていくのを感じた。 此岸から彼岸を眺める
二つとも、著者の原点となるような作品。 感情をぐらぐら揺さぶる力。
収録されている2作ともレベルの高い小説です。とくに『杳子』は作者の特徴を非常によく表しており、登場人物の精神状態の不安定さが、より深く読者をストーリーに引き込みます。読者の感情をぐらぐら揺さぶる力をもった小説だと思います。 本の最新売り上げランキング - トップ10
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||