まさしく自分だ。
この本は衝撃を受けた。
まさしく、自分の幼少の時をかぶらせてしまった。
自分のことが小説に見事に書かれていることに衝撃を受け、人の成長過程から未来の自分を考えさせられた。丸くなった今の自分に叱咤させるための本でもある。
2年に1回くらいは読むバイブルになりつつある。
キッチュの化け物
表紙絵が、内容とこんなにぴったりしているとは…。へそまがりで道化師で、どこまでもイヤミな少年が、エキセントリックな青年に仕上がっていく。自分が何であるか追求する、自分に正直に生きる、なんてことは中学生くらいであきらめるのが一般人である。 大体カズヒトくんは、結構エリートだ。ちょっと鍛えりゃ単独ロッククライミングまで出来てしまう。女性にも、ちゃんとしてればモテるはず。バカで無能で意地悪な私にしてみれば、「いーかげんにしろよ」というところ。
ただ、何度も引き合いに出される三島由紀夫が、カギになる。自作自演の憂国ごっこにおぼれてしまう前の三島を、作者島田は心から敬愛していたのだろう。
だけど、全く別の楽しみ方もある。だって、現在って、カズヒトみたいに、実際に名前負けして人生を誤ってる人っているじゃない。現在では、ひょっとしたらリアルな小説として読んでもいいのかもしれない。
僕は模倣人間
君はアクマカズヒトだ。
僕もアクマカズヒトだ。
アクマカズヒトは誰でもある。
誰の中にもアクマカズヒトはいる。思春期にやっと自我が目覚めはじめる。
性に目覚めるのはとても早かったのに。
どんな時でも僕らの一番大事な場面でアクマカズヒトは顔を出す。
青春時代に僕は僕自身の模造だった。
まだ曖昧で軟らかなな自我はだれ彼かまわず傷つける。
自意識を振り回し自分自身の模造になる。
できればこの本は中学生の男子に読んでほしい。
健全に性長するために。
そして、自意識過剰になるために。