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魔性の子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)

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魔性の子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)の商品レビュー

3.0 表紙がなぁ
エンタテイメントとして
楽しみながら読み進めることが出来た。

ただ、この表紙が結構作品の
登場人物のイメージを限定してしまい
なんだかホラー的な要素が
かわいらしいイメージになってしまったのが残念。

携帯電話が普及する前の出来事で
なんかとってもアナログ感が溢れている感じがイイ。
学生も今の子とはちょっと違って昔っぽい。

エンタテイメント性が高い。
この表紙がなければ世界観も楽しめたかも。
5.0 話の展開が気になり、最後まで読まずにはいられない!
会社の若い社員からすすめられた本でした。スティーブンキングを知らない社員だったので、「おいおい、大丈夫かよ」と思い、だまされるのを覚悟で読みました。
この本に出会うまで小野不由美を知らなかったのですが、読み出したら止まらず一気に最後まで読んでしまいました。作者の表現力の力量に感銘しつつ、スプラッターな描写のせいだけではない、「高里」の静かな恐怖に思わず背筋がゾクゾクしました。
最後まで読み終え、小野不由美を知らないこっちの方が「おいおい、大丈夫かよ」という感想を持ちました。反省しています。

読み出すと止まりません。「高里」のことが徐々に生徒たちから語られ、ちょっと変な子→恐怖の源とわかるストーリーにぐいぐい引き込まれます。
一方で、思春期に感じる「実は私の親は別にいるに違いない」「もしや別世界の人間では」という普遍的なテーマもあり、奥が深い作品です。

正直、ほかの作品もこの機会にぜひ読みたいと思いました。
まだ読んだことない方、小野不由美をまったく知らないという方にもおすすめの一冊です。
5.0 「蒿里」と「高里」、違った面白さ
自分の居るべき場所はここではない気がする。

戻りたい―――どこに?
ここではないあの場所だよ、戻らなきゃ―――どうやって?

進学などで自分の居場所が替わるたびにこう思います。
麒、ほどではないけど人間だって、この世界はいづらかったりもします。(陽子しかり、広瀬しかり、私も時々は。)

ただ、胎果でない普通の人間は、ここにいるしかないのでしょうか。

最後のページを閉じるとともに、一抹の不安と淋しさを感じました。
そういう意味では、納得して清々しい気分で読み終えられた十二国記より、少し大人向きで考えさせられる一冊ですね。

私は十二国記を華胥の幽夢まで読んでから、魔性の子を読みました。

しかし、どちらから読むのか、という問題ではなく、人々の光だった小さな蒿里の愛しさと、闇を振りまく高校生 高里少年の遣り切れない想いは両方読むことで深く心に残るのではないでしょうか。

そしてそのあと、(これは十二国記のエピソードですが)大きくなった「蒿里」と李斎の慶国でのやりとりを読み直すことをぜひお薦めしたいと思います。
4.0 シリーズの先に読むのか、後か…?そこが思案のしどころだ。
おすすめしている『十二国記』シリーズの、いわば番外編です。
実は、アタシはココから入りました。従兄弟のおにいちゃんの本棚にささっていて
「おもしろい?」と聞いたら「うん、おもしろいよ」との返答だったんです。
子供心に山田章博さんのイラストに惹かれたんだったと思う。
そう、第一版が1991年……もう一昔以上前の本ですね。
小学生の時分に読んだ気がしますもん。
十二国の世界観を知らないアタシが読んでも、十分におもしろかった。
おもしろいっていうか、怖かったですね。ホラーだし。
それっきり頭の片隅に「いつか買おうかな」と思いつつ忘れていました。

そして、それから5〜6年後。
別のツテで『十二国記シリーズ』がおもしろいから読んでみろ!と勧められて読んだときに
初めて「あっ!?」 ……泰麒って?あれっ?知ってる?と思い出し、改めて手に取りました。
そして今度は本当に購入したんでした。
アタシの友達が『月の影 影の海』から行ってみて「ちょっと難しかったなぁ〜」と
言っていた。ファンタジーだからな…。
だけど、こちらは現代の「いま」のお話し。
こっちから入ってみるのも、この世界観に上手く入る一つの方法かも!?
5.0 十二国記の前に描かれた十二国記の物語
小野不由美の十二国記シリーズを手に取ろうと思っている貴方には、まずこの1冊から読み始めることをお奨めする。

本作は同シリーズの外伝であり本編である。

シリーズの構想があった小野氏がまず執筆したのがこの作品であり、執筆順に読んで欲しいという理由以上に、十二国記を読む前と後では『魔性の子』という作品への印象が全く変わる、というのが最大の理由である。

実のところ、自分は十二国記本編よりもこの『魔性の子』の方が好きなのだ。

主人公広瀬と高里の周囲で次々と起きる怪異現象。
正体のわからないものへの畏怖・恐怖。
――この場所は己の在るべき場所ではない。自分は特別な何か、なのだと思いたい人間のエゴ。

ホラーとしても、人のエゴイズムを徹底的に抉りこんだ作品としても一級品。この醍醐味を味わえないのは、ある意味多大なる損失。
十二国記を読んでしまった後では、唯のサイドストーリーになってしまう。
是非本書から十二国記に親しんで欲しい。

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