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重力ピエロ (新潮文庫)

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重力ピエロ (新潮文庫)の解説

■原作本持参割引キャンペーン
映画『重力ピエロ』では、原作本を映画館に持参すると、劇場窓口で当日入 場料金が割引になるキャンペーンを実施します。
原作本「重力ピエロ」(新潮社刊)を持参の方に限り、映画館の当日窓口料 金より、一般200円、学生(高校生以上)100円が割引となります(中学生以 下、シニアを除く)。
※単行本、文庫本のどちらも割引対象となります。
※原作本持参の方、1名様1回限り有効。劇場窓口で原作本をご提示ください。
※『重力ピエロ』上映期間中、上映劇場のみ有効(一部劇場を除く)。
※他の割引制度との併用はできません。
※レイトショー、オールナイトおよび特別興行では使用できません。
※こちらのキャンペーンの詳細は、Amazon.co.jpではお答えできませんので、ご了承ください。
※キャンペーンに関するお問い合わせ先:アスミック・エース映画事業本部 TEL:03-5413-4314

重力ピエロ (新潮文庫)の商品レビュー

3.0 「小説」というより「企画」か
上手いものだなあ、と思いながら読ませられ、読み終わった後の「ん?」という感じが自分でなかなか説明できませんでしたが、「文学」とか「小説」だとかと考えて、作者のメッセージを受け取ろうとして受け取れないというのが、感想がうまく出てこない理由だったようです。
レイプ犯の子供とその兄、父、という構成、ちりばめられた引用(作者は文学作品の引用を多くすることで、若い読者に文学の遺伝子を与えようとしたわけではないと思いますが)、しゃれた会話、構えすぎていないけどちょっとくせのある「私」(兄)の語り、など、パーツはしっかりできていて、並べ方もうまい。でも全体として伝わってくるものがない。それは作者が「作家」というより、作品をプロデュースするようなスタンス、つまり「企画」書を完成させるようなスタンスで書いているからではないでしょうか。だから映像化などで、この作品はきっと、俳優たちの具体的な身体を通してこそ生きてくる、そんな気がしました。
4.0 おもちゃ箱
羨ましいくらい仲の良い兄弟、泉水と春。
私がガールフレンドだったら、家族として一緒に過ごしてきた、共有してきた時間に嫉妬するだろう。
現実世界ではありえない、小説ならではの世界の中で、それぞれが自分の苦悩を信念を持って生きている。
このおもちゃ箱のような世界に行ってきました。
楽しかった〜!
1.0 凡作以下でしょう。ちゃんと言おうよ。
伊坂作品は初めて読みます。
ずいぶん売れているようなので、その力量のほどは?と。
この小説のどこに芸らしきものがあるというのでしょうか・・・
文学にも、ただのエンタメにもなれず、勿論ラノベにも遠くおよばず
結局、もったいぶって失敗した似非キャラクタ小説、というのが正直
なところ。これだけハズレなのも珍しいです。

芥川や太宰その他の引用も利いてない(文学にかぶれはじめた中学生の
ような雰囲気レベルの底浅さ)。
バライユ持ち出すのも表面的で、ほんとに「ラスコー」や「エロティ
シズム」読んだのか?って程度の、言葉尻の引用。
登場人物の属性表現に、バタイユ読ませてうすっぺらに「嫌い」って
なんだそりゃ?まあ、そういう若者を造形したいとしても、正直かっ
こつけるだけにしか思えん。ラノベすらこんなあからさまなスノッブ
趣味にはしらないよ、こっちが赤面してしまう。

セリフまわしも、漫画の亜流みたいな感じ。
北上次郎氏の解説に、「マジでいってる?」って、つっこんでしまう。

人前で恥をしのんで書かねばならないものがないのであれば、
もしくは、物語ることに無自覚であるのであれば、苦し紛れで「それっ
ぽい」だけの文をつむぐようなことはやめればいいのに、と思う。
そう苛立つほどに、何もない本だった。

これが、向田邦子と同じ賞をとろうとしてたの?戦慄します。
5.0 遺伝子関係ねえじゃん!
バタイユ的な「禁止の侵犯と祝祭的蕩尽で超越する」実存主義、具体的には、セックスと暴力によって生の強度を得るという発想と、生物学主義的な家族関係論が徹底的に批判されている。
エロオヤジの妄想(言い訳?)めいたこの種の言説にうんざりしていた私にとっては胸のすくような痛快な作品だった。(先日も、「草食系男子」に説教を垂れる勘違いエロオヤジと、「レイプは遺伝子の適応だ」とぬかす自称生物学者の文章を読んで気分が悪くなったところだ)

春は、セックスと暴力の結果、呪われた遺伝子を背負って生まれてきた。
性を忌避する彼はしかし、ピエロのように軽快に、社会を超越してみせる。
遺伝子的にはつながりのない親子が、強い絆で結ばれている。
結局のところ、セックスだの暴力だの、生物学に裏打ちされたコミュニケーションだのは、身近な他者としょぼい関係性しか築けないヘタレの逃避にすぎないのだ。

ところで、若者に支持されたこの手のエンタメ小説には「人間が描けてない」との批判が絶えないが、しっかり人間を描いている(らしい)純文学様が晒している醜態を見るに、そんなものは描かないのが正解だと思う。
そもそもそんなもん読みたくないし。
1.0 不愉快でした
「殺してもいいような人間は殺してもいい」「盗んでもいいような人間からは盗んでもいい」そんなテーマが、深い思索も葛藤もなく安易に提示された小説で、実に不愉快でした。人間の心に、存在に、生きるということに、全く踏み込まず、しゃれた(実はたいしてしゃれてもいないのだが)会話でするりするりと身をかわしてゆく登場人物たちの生き方が、若い世代に支持されているのかと思うと、暗澹とします。
エンターテインメントとしても、出来はよくない。謎の解決は、こじつけばかり。展開の先があまり簡単に読めるので、どんでん返しがあるのかと期待したが、それもなし。
ここにあげたような点を、「作者の周到なたくらみである」と書いている評論家がいたが、ホンキかよ? いや、評論家って、干されると飯の食い上げになる悲しき職業なのか……。

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