商品の情報
こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

こころの処方箋 (新潮文庫)の解説

   臨床心理学者であり幾多のカウンセリングを手がけた著者が、普段私たちがこころのどこかでは納得しているが、なかなかことばにできないような常識をエッセイとしてまとめたものである。その内容は26作目を数える上前淳一郎の人気シリーズ「読むクスリ」に通じるものがあり、人々の疲れ気味のこころを癒してくれる。

   各章の目次タイトルは、「人のこころなどわかるはずがない」、「危機の際には生地がでてくる」「『理解ある親』をもつ子はたまらない」、「心の支えがたましいの重荷になる」など格言風に小気味よくまとめてあり、著者の専門家としての豊富な経験から調合された薬効ある文章が読者に語りかける。

   また著者は遠藤周作の『生き上手、死に上手』から得られた「呪文」ということばを念頭に置き本書を手がけたという。「正しいとか正しくないとか、教えられるというのではなく「呪文」を唱えていると心が収まるのである」と著者は語り、自らも本書目次タイトルの1つを「唱えて」いるそうである。読者は自分の心に残った目次の言葉を選び、自分だけの「呪文」として楽しむことができるかもしれない。こころが少し風邪をひいてしまったなと思う読者や、自分自身の常識や創造性を振りかえってみたい読者には頼りがいのある1冊となるだろう。(青山浩子)

こころの処方箋 (新潮文庫)の商品レビュー

5.0 心の「こり」をほぐしてくれる言葉
一見人生相談のようなタイトルですが、ああ、こういう見方もあるんだな、と気づかされる、本当の意味での「心の処方箋」でした。薄っぺらいハウツーものや自己啓発本のように、このときはこうすればいい、などという安直な答えはどこにも書いてありません。具体的な悩みがなくても、この本を読むと、何かに捕われていることに気づかされてスッと楽になるような本です。人によっては、自分が立ち向かわなくてはならない現実を目の当たりにされて心が引き締まる思いをするかもしれません。これを読んだからといって、悩みが解決するわけではありませんが、確実に、読む前と後で、自分の心のあり方が変わっているような気がします。これからも、何かのたびに思い出してページをめくっては、新しい気づきを感じるかもしれません。読みやすいけど、深い本です。
5.0 常識を非常識からまもる重要性
こころの処方箋 河合隼雄 新潮社 1992

河合隼雄(1928−2007)「新刊ニュース」1988−1991に連載した文章と書き下ろし。
1992年1月発行で6月には13刷となっている。かなり売れたのでしょう。
著者があとかぎでも述べられているのだが、本書は「常識」(読者が既に腹の底では知っている)を書いていると。しかしその常識を売りものにしている理由として、現在常識があまりに知られてない時代なのではないかと。そして知識は沢山持っていながら常識の無い人が増えている。またマスコミなどが「非常識」を売物にするので、常識がない方が価値があると錯覚するのかもしれないが、常識を知らぬ「非常識」は、あまり好きになれないと吐露している。
まさにおっしゃる通りである。臨床心理学者としてだけではない深い知識の集積に基づく文章はまさに「なるほど」とうなずかされる。それは、やはり他者との関係性という文脈の中でしか生きる事の出来ない「自分」を俯瞰的にそして時に光の当たる面と、影の面を映しだしてくれているように思う。
いくつか、備忘録的にメモしておきたい。
ものごとは努力によって解決しない。(逆説的たがなるほどである)
「生まれかわるためには死なねばならない」の中で、氏は「肉体的死を回避しつつ、象徴的死を成就することが必要で、ただただ「死」を避けていたのでは何事も成らないのである」
「勇気にもハードとソフトがある」そして優しさにも勇気が必要だと。
「日本的民主主義は創造の芽をつみやすい」丸く収めようとしすぎだと指摘
「物が豊になると子育てが難しくなる」心を使う代わりにお金を使ってはいないか?と指摘
「権力の座は孤独を要求する」権力を有するもの(誰でもそれなりの権力を持つ)の心構えの常識が述べられている。

1.0 最悪の本。
私が今まで読破した本のうちで、最悪の部類に入る本である。なぜなら、著者は、極限まで追い詰められた人間の心理にまで、まったく言及していない。筆者は、人間の心理を全く理解していないと考える。心の処方箋が本当にほしいのは、極限まで追い詰められて、どこにも助けを求められない人達なのだ。この筆者は、人間洞察力が甘すぎる。駄作中の駄作であった。
5.0 適切な入門書となりました。
大勢の方々が今までにたくさんのレビューをお作りになっていらっしゃる事がわかり、改めて河合隼雄さんの事を知りたいと思うようになりました。

私は精神的な疲れから病を患ったものですから、余計に感銘を受けたに違いないと思います。

幸い今はもとの仕事に戻る事も出来ましたが、それでもなお、折に触れては好きなところをその都度読み返し、そのしるされた言葉の奥深さを味わう事が出来て幸せに思っております。

さしずめ私にとりましての信心深い方々に於ける聖書的なものとでも表現すれば良いでしょうか。

河合隼雄さんは、残念ながらこの世にはもういらっしゃいませんが、優れた臨床心理療法家であり、優れた人格を備えた人であったと思います。
5.0 人生の機微を弁える難しさ

河合隼雄氏が心理療法士として長年の経験を基に、心理療法の難しさと人の生き方についてのアドバイスを、具体的な事例を挙げて55編のエッセイに綴ったものである。この作品を何回か読み直してみて、後期高齢者になりながら今なお人生の機微を弁(わきま)えることの難しさを改めて痛感した次第である。

たとえば「うそは常備薬で、真実は劇薬」という一文がある。「うそ」とは「日常人と付き合う時にはお世辞を用いよ」程度の意味で、日常の人間関係維持のため気遣いの効能を説いたものである。一方「真実は劇薬」なので、その言い方を間違えて 相手の真実の欠点をストレートに指摘すると、「それが致命傷になり人間関係を害う恐れがあるから気をつけろ」という警告になる。

「男女は協力し合えても理解し合うことは難しい」という一文は、中高年になって 夫婦間の危機を感じる人が多いことへの警告で、若い時は子育てなど夫婦が共通の目標を持っている時はお互いに協力し 相手の欠点をカバーし合えるが、目標を達成した後でお互いまだ本当に知らないことが残っていたことに気づく。男女が理解し合うことはとても困難だという忠告である。

他にも「100点以外はダメなときがある」「ものごとは努力によって解決しない」「”幸福”になるためには断念が必要である」など一見逆説的な警句が並んでいるが、それらは心理療法士としての長年の経験に基づく助言であることが分かる。人生の生き方の難しさを弁えると共に、自らの特徴を活かし 欠点を補ってゆく手法を学ぶ上で、とても役に立つ本といえよう。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 1Q84 BOOK 1
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
2位 1Q84 BOOK 2
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
3位 ザ・トレーシー・メソッド DVD Book
おすすめ度: 価格: ¥ 2,850  通常2~4週間以内に発送
4位 天才は10歳までにつくられる―読み書き、計算、体操の「ヨコミネ式」で子供は輝く!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常2~4週間以内に発送
5位 ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  在庫あり。
6位 赤ちゃんの脳を育む本 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
7位 忌野清志郎 ロッキングオンジャパン特別号―1951-2009
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  在庫あり。
8位 2‾3才からの脳を育む本―おうちで出来るカリキュラム満載 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常4~8日以内に発送
9位 やめる力
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  在庫あり。
10位 ザ・十和子本
おすすめ度: 価格: ¥ 2,100  在庫あり。
こちらもおすすめです
こころの声を聴く―河合隼雄対話集 (新潮文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 500
在庫あり。
心が軽くなる本―「不安」を「安らぎ」に変える57のヒント (PHP文庫)
働きざかりの心理学 (新潮文庫)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 420
在庫あり。
Q&Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章 (朝日文庫)
「不機嫌」と「甘え」の心理 なぜ人は素直になれないのか PHP文庫