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正直読み始めは「なんだこれ?」って感じでした。 言葉の使い方が独特でなんか気持ち悪さも感じたくらいだったし もともと自分が太陽の塔やカバーの雰囲気で惹かれて購入したので イメージと違うって言うのもありました。 でも読み進めていくうちに表現の仕方がなんか気持ちよく感じてきて なんか、自分の心の奥にも実は少しだけくすぶっていたもののような気がしてくる。 正直本当に主人公がいたら気持ち悪いやつだけど、 とても愛嬌があるというか共感しないけど好感をもてるキャラで なんかとてもスッキリした気持ちになりました。 俺はすきだなぁ・・
森見節炸裂の理屈っぽさ・馬鹿らしさで 気楽に読んでいくと 最後にうっかり感動してしまいます。 ラスト数Pは悲しいながらも珠玉!! きちんと失恋をする、ってこういうことだなあ。 読み返すたび感動します。森見作品で一番好き。
どうしようもない恋のからまわりと 男汁まみれの下宿生活。 それが不思議に惨めではなく、むしろ懐かしさと暖かさ、 さらには愛らしさ(!)まで感じるのは どこかひょうひょうとしたユーモアのある森見節ならでは。 じぶんは地味だし・・という自覚症状のある人、 普通に生きているはずなのにモテない!!と嘆く人へ。 とくに希望は語らないが、 なんだか「これでよし」と思える本。いいです。青春だね。
普通の”楽しい学生生活”とは少し異なる殺伐とした主人公ら。 彼らが織り成す妄想と現実の交じり合った世界。 そして男による男のための男臭い生活。 日常生活を文芸作品のように硬い言葉で真面目に表す彼らが逆に滑稽で面白く、 森見作品初心者としてはとても楽しめました。
文体が新鮮だ。 この著者の小説は初めて読むので、最初は面食らう。 なんだかグルグルと螺旋を描きながら進んでゆくような。遅ーいジェットコースターに酔うような。 霧の中、京大男子学生の生活が見える。友人、知人、バイト、本屋、そして元彼女。水尾さんは魅力的で知的な女性らしい。叡山電車が走り、森の向こうに立つ太陽の塔…。 2003年日本ファンタジーノベル大賞受賞作(この賞は初めて聞きますが)。