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タイトルから恋愛物かと思っていたが、人間愛のドラマだったんだ。 基次郎の死を受け入れられずに、李理香が手紙で取り乱すシーンは思わず泣いてしまった。決して「お涙ちょうだい」ではない。感動した。
人間不信。 自分のこともどこかで信じられず、憎んだりもする。 たぶんそれは万人共通なんじゃないかな? どんなに華やかに明るく陽の当たる道を歩いている人にだってこういう面は あると思います。 隠していたいそういう部分を あえて見せつける本でした。
「世界の99%は嘘でできていて、 誰もがみんな幸福そうな顔をしては嘘をつきあって、 孤独なくせに孤独じゃないふりをして メール仲間を増やしたりしている姿は、 愚かすぎて同情もできないし、 呆れ果ててまねる気にもなりません。」 私たちが孤独を「嘘」や「振り」で隠している姿を 痛烈に批判する、主人公の感情を綴った書き出しの章の一部です。 主人公の女性は、 そのような感情を抱く自分自身に対しても とても冷淡な視線を投げかけます。 話の展開としては、 この女性がある人との文通を通じて、 人に対して心を開いていく様を描いています。 しかし、この本の注目すべき美しい点は、 冒頭の主人公の「人を信じることのできない」感情を綴った箇所にあると思います。 私は、そこからある種の真実を感じ、感銘を受けました。
人は人に支えられて生きているんだな、 というのが実感できる本でした。 人の支えがなくても強く生きることができる人もいると思うけど、 基本的には人は弱い動物で、自分も弱いし…。 でも、誰かがそんな自分を見ていてくれるだけで、 強くなれたり、前を向いて歩こうという気持ちになったりできる。 逆に、自分の存在が誰かの気持ちを 支えることもできたりするんですよね。 価値のない人は存在しない。 その人が自分にとって必要なように、 自分もまたその人にとって必要。 でも、この作品のふたりは、手紙の中でしか会えないから すごくせつなくて、何度も泣いてしまいました。
良かったです!せつなくて泣きました! 手紙といういまや消滅しつつある方法でコミュニケーションをするのも いいですね。何度も読み返すことが出来るし、書いた人の家とか地方とかの臭いが手紙に残りますよね。これほんとです。 なぜか、私の中ではリリカは柴崎コウ、基次郎は妻夫木聡のイメージで読んでました。