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青い鳥 (新潮文庫 (メ-3-1))

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青い鳥 (新潮文庫 (メ-3-1))の商品レビュー

5.0 あらゆる迷える人にお奨めします。
誰にでもわかるやさしい言葉で生きることの意味を語った素晴らしい本です。
なかでもチルチルとミチルがさまざまな名前の幸福と出会う「幸福の花園」の章は涙がでるほどです。
どんな世代の方でも、この本を読んだ後は今までと違ったものの見方ができるようになると思います。
5.0 もう一度読みたかったんです*
青い鳥といえば、こどものころ、いわさきちひろさんのあわい絵が美しい、この本の古版を宝物にしていましたが、これは物語として再編集されていたんですね。原作は、とにかくメーテルリンクのこだわりっぷりがすごい。登場人物の衣装や舞台に至るまで事細かに設計してあるんですよ。おかげでイメージがわきやすくて助かりますが、この劇を作る人々はさぞ大変だったことでしょう…。古い本なので、時代を感じさせる言葉遣いや時には不適切な表現も見られますが、それらを含めてももう一度読んでよかったと思いました。絵本の記憶はかなりおぼろげなので、チルチルとミチル、犬のチロ、砂糖の指をおやつにくれる砂糖の精くらいしか覚えていなかったのですが、実は仲間がたくさんいたんですね。しかも彼らにとっては青い鳥探しは戻れない旅という衝撃…。それでもチルチルとミチルと旅に出たいと乞うチロはいじらしくて胸を打たれました。いろいろな国をたどりながら一行は青い鳥を探しに行くのですが、わたしの待望の「未来の国」はやっぱりとてもよかったです。未来の国の彼らは自分の運命を知っています。生まれたら忘れてしまうんでしょうけれど、英雄的な役割をすることになる子といった良き?さだめを持つ子の一方で、病気を3つも持っていく子や、苦しいものを持っていく子がいます。彼らはけれど、忘れないように、それらを持って旅にでるんです。いいものも悪いものも持って未来の国を出て行く。そのくだりが一番好きです。ここを読んだだけで満たされるくらい好き。その後も彼らのたびは続き、結末は皆さんが知っているとおりなのですが、絵本よりも詳しい描写が魅力的で、大人が楽しめる童話だと思います。
5.0 幼きドン・キホーテ
 クリスマス・イヴの晩のこと、老婆に乞われたチルチルとミチルの兄妹がまばゆく輝く
青い鳥を求めて、ダイヤモンドを携えて、遍歴の旅へと向かう。

 恐ろしい本だ。
 この話の教訓、旅路の果てにたどり着いた我が家、飼っていた鳥かごの中のキジバトが
求めていた鳥だったとは、それが転じて幸せは近いところに転がっている、などというのは
典型的な解釈にして、典型的なミスリーディング。

 物語の結末、旅を終えて、目を覚ました兄妹は両親に向かって、ひたすらに旅の興奮を、
光の魅惑を語りかける。しかし、彼らには一切通じない。隣の老婆にベリリウンヌの影を
見る。しかし、それも通じない。一度喜悦の光を見出したものにとって、両親たちの表現する
平凡な世界はもはや生きるに値せず、平凡な世界にとって兄妹の語る光はあまりに苦しい。
 そんな光なき日常の何が幸福だというのか? 馬鹿の戯言。

 光を知る者、知らぬ者、通わぬこと、通い得ぬこと、それこそが『青い鳥』の魅力にして、
残酷な教え。
 こうしたモチーフを刻んだ記念碑的小説としては、セルバンテス『ドン・キホーテ』を
やはり一番に挙げぬわけにはいかない。
5.0 あえて、病気の赤ちゃんとして生まれる意義
 私は歓喜しました。
 
 幸せの定義の根底を覆させられました。

 金持ちで、容姿端麗、愛情豊かな両親の元で生まれるのが、必ずしも幸せではないということ。

 病気で生まれてくる赤ちゃんが、実はあえて生まれる前にそれを選んでいるということが、こちらの本に書かれています。

 病気=不幸では無いという事。私には刺激的な話でした。

 命は命。上も下も無い。個人的解釈ですが、家庭とは何か、愛とは何か、そして本当の幸せとはどういうモノなのかを深く考えさせてくれる良書です。

 もしかしたら、当たり前の事を教えてくれているのかも知れません。私が、いえ、私たち現代人が忘れてしまった心を甦えさせてくれる作品かも。
5.0 幸せの青い鳥
幸せの象徴として「青い鳥」という言葉が日本人ほど好きな国民はいないのではないでしょうか。「青い鳥」という名前のつく保育園や図書館、児童館があちこちにあるように思います。しかし、「青い鳥」=幸せ という印象をもつみなさまが原作を読まれているのかどうかは怪しいところで、題名のイメージが一人歩きしてしまったのではないか、と考えます。

つい最近、メーテルリンクの作品を読むまではわたくしも 「青い鳥」=幸福 と漠然としたイメージをもっておりました。原作はそのような淡いパステルカラーの幸せを描いた作品ではなく、シビアな現実を目の前に突きつけられた感じがしました。

ほんとうの幸せ、生きる意味を知るためにもメーテルリンクの原作をぜひとも多くの方に読んでいただきたいと思います。

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