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シーシュポスの神話 (新潮文庫)の商品レビュー 生き方を変える本
カミュ 24歳の時の著作です。 カミュのニヒリズムとヒューマニズム
カミュが自らの「不条理の哲学」を語った哲学書。彼の「不条理」とは、世界との断絶と世界への一体化の欲求の二律背反を抱え込んだ人間の状態を言う。この矛盾を結局は世界への一体化によって最終解決しようとするキルケゴールやハイデガーのような狭義の実存主義者をカミュは批判し、二律背反状態を抱えたまま活発に動き続ける永劫回帰(ニーチェ)の運動を肯定する。この理屈自体はそれ程難しくなく、寧ろ明快で分かりやすい。 生のたくましさ。
カミュは天才であると同時に、いわゆる苦労人でもあります。 セインカミュではなくて
セインカミュの大叔父にあたると言った方が、現代っ子には分かりやすいかもしれない。 “異邦人”より“ペスト”をよりよく理解できる本。短編集ではありません。
サルトルをはじめとして、多くの書評はこの本を“異邦人”の哲学的解説書としているようですが、確かに、”異邦人”の理解の助けにはなりますが、この本で書かれていることを、よりはっきり体現しているのは、後年の“ペスト”の主人公の医師であると思われました。私は、“ペスト”を読まれてから、この本を読むことを勧めます。それからならば、内容の理解には苦労せずに、引用される哲学者や本の数々も、それらの推薦書(入門書、解説書)として、この本は役立ち、ひいては、今後の読書の手引きになると思われます。ドストエフスキーの“悪霊”を引用して、“イエスは死んでみたら、自分が天国に入ってはいないということに気がついた、そしてイエスは、自分の受難がむだだったと悟った、イエスはもっとも不条理な在り方を体現した人間なのだから、完全人である”と言っている部分など、フレッシュな発想を要求されて、刺激的です。“希望”というものには否定的で救いのない理論と思われる人もいるかもしれませんが、“人間の心には、自分を圧しつぶすものだけを運命と呼ぼうとする困った傾向がある。だが、幸福もまた、避けようもないものである以上は、これはこれでやはり理性の手には負えぬものなのだ。”といった、まさに希望に満ちたような表現があり、カミュという人物の“会えばかならず思わず手を握りしめたくなるような人間だった”という人柄を信じるに足る内容です。最後に、“わずか8ページの評論に全世界が感動した。”と本の帯に宣伝されてますが、誤解を呼ぶ表現だと思います。短編集ではありません。シーシュポスの神話は8頁の一章ですが、その前の200ページを読まないと、この8頁は理解できません。 本の最新売り上げランキング - トップ10 | |||||||