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自負と偏見 (新潮文庫)

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自負と偏見 (新潮文庫)の商品レビュー

5.0 1800年代の半ばの本だけど古さを少しも感じさせない本
イギリスは階級社会だとおもうかもしれないけれど、1800年代半ばには既に産業革命を経て、
貴族=地主から、商人へと経済の主体が移ってしまった時期にあたる。ビクトリア朝の時代は、
経済の高度成長期にあたり、それまでの、暗い過去(国王の暗殺や、飢饉や、ペスト)からは
ぜんぜんちがった明るい時代にあたる。経済が成長を続けていれば、すべてハッピーなのは、
昔も今も同じことなんだろう。
この本の登場人物もダーシーとその叔母、従兄弟以外は、貴族とはぜんぜん関係のない人たちだ。プチブルジョアと
いわれる商業で財を成した人たちだ。プチブルジョアも働かないことを理想とする価値観を
持っていて、勤勉に働く人たちを低くみている。だから資産はとても大切だ。それがあれば働かずに
生活ができる。女性の場合はとりわけ資産家と結婚することが大切だ。本書を読むことで娘にいい
結婚相手を見つけてあげようとする母親と、結婚だけが人生じゃないとおもっているしっかりした
自分自身をもった主人公と、その姉妹たち、父親からなるプチブルジョアファミリーの生態を
本書を読むことでしることができた。
 主人公はとても賢く、その相手のダーシーもとても賢く、彼らがお互いの腹の探り合いを
する様は読んでいてとても愉快になる。
5.0 思いがけずはまってしまった!
小説はあまり好きではないのですが、19世紀頃のイギリスの作品ということでふと読んでみようと思いました。
思いがけずかなりはまってしまい、何回も読み直しました。19世紀の上流階級、中流階級がこういうことを考えてたんだな〜と思う一方、男女の関係は今読んでも共感できる部分があり(というかかわってないのかな?)、現在でも通用する作品だと思います。
物語がわかりやすく、下手なラブシーンがなくても、エリザベスやダーシーの言動にやきもきしながら読んでる自分がいました。むしろ個人的には下手なラブシーンがなくてよかったなと思うくらいです。
小説は中野氏訳のもので、読みやすかったと思います。他の訳は読んでないので分かりませんが…。
とにかく読む価値ありだと思います。しばし現実を忘れてエリザベスになりたいと思ってしまいます。
5.0 勝手な「偏見」はよくないです(自戒)
こんなに面白かったとは!
数年前にふと買って読み始めた際は、
十数ページで怒濤のように現われる登場人物(の呼び名)に
混乱、ついに投げ出してしまいました。
その後、映画化されたのを機会に、再挑戦したがやはりダメ。
しょせん、イギリスの古典なんてと思ったりしておりました。

ところがこの年末に、これが最後と思って再々挑戦したところ、
今度はなぜかハマリました。中盤に入り、主人公エリザベスが
ダーシーから求婚されて以降は、手放すことができません。
正月休みを満喫しました。

中野好夫氏の訳は、少し時代ががっていますが、慣れるとそのテンポが心地よく、
素晴らしい(昔、学生時代に氏の生きのいい評論を読んだ記憶も甦って感慨あり)。
19世紀初頭のイギリス社会を描くには、こういう調子もまた一興でしょう。
同時に、かつての良質の日本映画(例えば小津安二郎作品)のように、
時代の刻印がかえって新鮮で、貴重ともいえます。

永年の自分の「偏見」を一掃出来て、何よりでした。
5.0 すき。
 分厚く、どうしてこんな本を買ってしまったのかと頭を抱えました。本当になぜだろう。あらすじに惹かれたのだろうか? 恋愛モノが苦手なわたしなのに…いまでも不思議です。
 ありきたりな物語、だけれどもこんなにも惹かれるのはどうしてでしょう!
 格好良く、金持ちでもある男。才女で気が強い女。この二人が惹かれあう。最初は犬猿のごとくいがみあっていた二人だけれど、あるときを境に線引きが変わって…。
 いやにどろどろとしていなくて、さっぱりしていて、すべての恋愛物語に通じる作品。数百ページものあるこの本だけれど、さらっと読める。最高です!
5.0 後世への影響は計り知れない
私の場合、読み始めて50ページあたりで物語の結末は大体想像がついてしまい、
実際その通りに話は進んでいく。
そして、途中で劇的な展開があるわけでもなければ、主人公が不治の病にかかる訳でも無い。
それにもかかわらず、不思議と物語に引き込まれ最後まで一気に読んでしまった。
やはり、登場人物の心のすれ違いや葛藤などの心理描写が非常に上手いからなのだろう。
本書は約200年も前に書かれた恋愛小説の傑作であり、
その後の恋愛小説や少女漫画、映画、ドラマなどに与えた影響は計り知れない。
これを読んだ直後、映画「プライドと偏見」も見た。
映画版もそれなりに面白く、原作に忠実に作られていると思ったが、短い時間の中で無理に詰め込んでいる感じも否めない。

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