映画もすばらしい
内容はともかく、今でこそありふれた題材?となっている「予知能力」ですが、キャラクターの描写が丁寧なので自然と引き込まれてしまいます。
ラブ・ストーリーといっても差し支えないような、映画の「The Fly」を見たときのようななんとも言えないような切ないお話です。ちなみに映画化されていて、評判の悪いキング作品の映画化作品の中ではかなり良い出来ではないでしょうか。
主人公をクリストファー・ウォーケン、大統領候補にマーティン・シーン。本を読んだらレンタルビデオ屋に直行!
才能の不幸
キングの小説でも 最も泣かせる大傑作である。 特殊な能力(予知能力)を持ってしまったことで 孤独に追い詰められ それでも 世界を救うために 自分の命を賭して戦う姿は 文句なしに感動的である。そうして その為に主人公が喪ったものをしみじみと描き上げるキングの語り口は 堂々たる文学であるとしか言いようが無い。
それにしても 異能を持つことが その人を孤独に追いやるということは ある意味で真理であると感じる。昔 女性が何かのインタビューで 「男に何を求めますか」という質問に答えて「才能よ!」と答えたことに 一種の爽快感を覚えた小生であったが(そして かような「才能」に恵まれていない自分にいたく失望したわけだが) 才能異能をもつことが 果たしてその人の幸せになるかどうかはわからないのかもしれない。
その意味で このデッドゾーンは 考えさせる本です。そういえば吉本ばななも この本を「つぐみ」の中で絶賛していたな。だからどうってことは無いが。