内容はいいけど目次は最低
原書で読んだときにはロッド・ステュワートに関してはちょっと複雑な感じは持ちつつも好きだ、あたりを「へー」と思っていたけど、改めて日本語訳を読んでみて、ロッドは人のカバーがうまくて、それは「ロッド自身が大の音楽ファンだからだ」(p.64)なんていうところは納得。そしてニック・ホーンビィもプログレは嫌いだというが、それはブルースの源流に遡って聴いてみようみたいな気をプログレッシブ・ロックは起こさせないし「音は、風通しが悪くて人工的」「クラシックの音楽家になりたがっているみたいで、なぜだかポップを見くだしている感じだった」(p.65)というあたりは、うまいなぁ、と思った。 ヴァン・モリソンの良さがわかるということは「よろこびとか、純粋な希望だとか、拳をつきあげたくなる勝利の瞬間だとか、つらいことや悲しいことをのりこえたときに感じるシンプルな満足感」(p.152)がわかるということなのだ、というあたりも、サッカーという共通の理解の土壌があるせいなのか、とてもよく理解できた。
ただし!目次は最低…。英語版ではちゃんと、曲名とアーティストが併記してあるのに、文庫版では曲名だけ。「ママ・ユー・ビーン・オン・マイ・マインド」とかじゃよくわかんないよ…。