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未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫)の商品レビュー 原著はすばらしいが和訳はひどい
そもそもタイトルの和訳がおかしい。A Widow for One Yearがなぜ未亡人の一年なのか首をひねる。登場人物の多くは米国北東部で教育を受けたインテリで、会話も大変に気が利いた文体が原著で使われている。さすがJohn Irvingで、読むのが本当に楽しい。しかし和訳を見てがっかり。原著にある「品」がすこしも感じられません。John Irvingのファンとしては大変に残念です。 最後まで楽しくは読めるが
子どもを失って破綻した夫婦。そこに新たに娘が生まれるが、再び子どもを失う恐怖に耐え切れず母は出て行ってしまう。母の記憶と母の語った死んだ兄の物語を求め続けながら、自分の物語を編み出し作家として成長していく娘の物語。彼女たちが失ったものの大きさを思えば、そこから回復する物語がこれほどまで長くなるのも理解はできる。とはいえ、その物語がこのようなものでなくてはなかったのか、という必然性を問われると、それは薄いようにも感じられてしまうのが弱さか。映画化された作品は、全体の1/3程度の、母が家を出て行くまでが描かれるが、小説以上に濃密な内容が描かれている。僕にはそれでも十分だったかもしれない。 やはり面白かった
アーヴィングらしいというか,突拍子もないストーリのようにみえて,実は普遍的なテーマ,愛について書かれた佳作.私は文庫になってから読んだ.そのせいか,表紙にあるキム・ベイジンガー(マリアン・コール役)とジェフ・ブリッジス(テッド・コール役)をついイメージして読んでしまう.読んだ人は大抵このキャスティングは正解と感じると思う.物語は高校生のエディがアルバイトでテッドの助手を勤めた夏のエピソードから始まる.エディがマリアンに恋して実に色んなことがあってアリアンが去っていくまで.その時,主人公のルースは4歳.次の舞台はいきなりルース36歳.この後,ルースが二度の結婚をして,本当に幸せを実感していくまでが描かれる.ルースの友人ハナ,今でもマリアン一筋のエディ,父テッド,一度目の夫アラン,二度目の夫ハリーを軸に話は展開し,マリアンは最後に再び登場.映画は観ていないので,ルース,ハナ,アラン,ハリーを誰が演じているかは知らない.私だったら誰にと考えてから,映画を観るのも楽しいかもしれない.下巻に出てくる有名なイエーツの詩が効果的でいい. 上質の物語。
『ガープの世界』、『ホテル・ニューハンプシャー』に比べると少々劣りますが、やはり最後まで読ませきる力のある物語でした。下巻のアムステルダムの風俗街のやりとりのあたりで、多少中だるみ感を抱きましたが、その後、クライマックスにむけて奇跡的な巻き返しがあり、最後の一文を読んだときには思わず涙してしまいました。 長い物語ですが
「小説は長ければ長いほどよい」という強烈な信条と、そういう小説を書き続ける自分への絶対的な自信を持つ作家、アーヴィングの(邦訳された)最新小説です(「第四の手」は、彼の作品としては「長めの中篇」ですので)。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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