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自転車レースにほとんど詳しくない自分にとっては、 レースにおけるエースとアシスト役の関係や、自転車の世界の 様々な「暗黙の了解」等も知ることができ、面白かった。 単純に“レースもの”として終わらせる作品にしても、 それはそれで良作になったと思うが、 作者はさらにそこに一味も二味も加えている。 話の展開を二転三転させる作者の力量は見事。 そしてこの「サクリファイス」という題名。 読み終えて、この題名が放つ威力を感じた。
空白が目立つ。ページ数もけして多くはない。 ちょっと割高感のある本だなぁ、と思っていました。 描写はいたってシンプルで、特に気の利いた比喩なんかも出てこない。 ただ、淡々とストーリーを追っていくだけ。 疾走するように、あっという間に読み終えてしまいました。 単純で、純粋で、勢いのある小説でした。 けして高くはなかった。 すぐにでも読み返したいと思えました。
本屋大賞第二位ですので、レビューの数も多かったので、あえてレビューを書くつもりはありませんでした。 実際に皆様の賛否含めて、最もな意見も多いですので。 軽くだけ内容についての感想を書くと、面白くてすらすら読めました。自分の周りで4人読んだ人がいるのですが、その中で唯一評価が低かったのは、実際に自転車に乗り、多くの欧州の自転車レースをTVでずっとおっている人でした。要するにマニア向けではない作品なのでしょう。(これについてはランナーの私が三浦しおんさんの「風が強くふいている」を受け入れられなかったのと同じだと思います。)ただ、そのような方を除いた私を含めた感想では、自転車競技が身近に感じるように成りましたし、最後のサクリファイスは「え〜?!」と思いながらも、読んでよかった一冊でした。 さて本題の重い腰を持ち上げてこのレビューを書いた理由は、またしても本屋大賞から漫画化が決定したことです。やめてくれ〜!確かに映像や劇画の世界にして上手く行く作品もあるでしょうが、お願いだからやめてって言いたかったのです。活字だから浮かんでくる石尾やチカのイメージが狂うではないか!最近のこの安易な本屋大賞=漫画化路線に悲しみを感じます。漫画になる前に自分のイメージで読んでほしいです。
ロードレースという素材に頼りきりのあらすじ。 小説ではない。 筋書きを並べただけの本が売れるんだね。 ロードレースを走る自分としてもつまらない。
この物語の真の主人公は、アシストのチカではなく、エースの石尾だ。 彼にとって、「勝利」とは何なのか。 アシストのチカは、単なる語り部にすぎない。 エースの石尾の生き方が、強烈で、そして爽やかだった。 「非情にアシストを使い捨て、彼らの思いや勝利への夢を喰らいながら、 俺たちは走っているんだ」 エースとしての勝利への執念。 そしてその彼が、最後に選んだ行動とは。。。 エースの石尾を、もっともっと見ていたかったよ。