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シズコさんの商品レビュー 心の救済
物言いの歯切れのよい著者にしてこのお母さん。 血の縁ということ
介護日記を読めるかと思って買ったが、実際は佐野洋子さんの母や父や兄弟に係わる自叙伝を読んでいる気分だった。確かに明治や大正の頃の昔の親は、子供、特に長女に躾の部分で厳しかったと思う。厳しいことが優しさだと思えるのに一生をかけて理解する、そんな娘のようだ。最後のほうになって、やっと介護の面が現れ始める。毎日一緒に生活していても、呆けていく事がわかるほど残酷な過程はない。母親には触れないほど嫌っていた洋子さんに変化が訪れる。母親が呆けていくのと比例して同時に母を許している洋子さんがいる。 母と娘
著者と母親の関係、著者の妹と母親の関係はまるで自分の家族を見るようだった。妹と母の関係は絵に描いたような美しい母娘関係だ。でもある意味で薄っぺらい。著者と母の関係は何重にも色を塗り重ねてごつごつごてごてした油絵のようだ。美しいという言葉は当てはまらないかもしれないが母という一人の人間に対する深い理解と愛を感じる。著者は非常に繊細で感受性豊かな人だ。母が年老い、ボケて弱者となり、自分も弱いものになっていくことを自覚する過程で、母親に対して抱いていた嫌悪感のさらにその奥にあるものに出会え、母のネガティブな面も含めて深い愛情を持てるようになったのだ。 人と親との関係
「シズコさん」は7人子供を生んだのだが,そのうち3人の男の子は子供のうちに死んでしまう。生き残った最年長の子供(長女)が「私」。 ちょっとつらい
誰でもがシクっとくることを,大股で踏みしだくように書いていく洋子節に読みながら嬉しくなりながらも,どんどん辛くなってくるのは 本人もつらいつらいと思いながら書いているからではないだろうか そこに漂う人間に向ける優しさは 大病を経ての悟り的境地とも見てとれる 本の最新売り上げランキング - トップ10
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