商品の情報
シズコさん

シズコさん

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

シズコさんの商品レビュー

4.0 心の救済
物言いの歯切れのよい著者にしてこのお母さん。
ユーモア混じりに強烈なエピソードが盛り込まれているが・・・。

子どものころの「虐待」を許せないまま、痴呆の母親を施設へ預ける著者。
母の方はといえば、痴呆がすすみ、まるくなってだんだん世俗の垢が落ちてゆくのだが、
だからこそ自責の念は増すばかりの著者。
こうして6年がたち、ある訪問日、母親のお布団にもぐりこみ、子守唄をうたっていると、
思いがけず「ごめんね、母さん」という言葉が飛び出す、
するとなんとシズコさんも「私のほうこそごめんなさい」と・・・。
何十年来の嫌悪感が、『氷山にお湯をぶっかけた様にとけていった・・』
母90、娘70歳にして・・・・。
遅すぎるようにもみえて、このタイミングはベストタイミングだったのだろう。
というか、ずい分時間を要したが、死に別れる前に氷解したことは、
奇跡的にもおもえて、わたしは素直に著者の気持ちに寄り添えて感動した。

そして、著者が、
子どものまま亡くなった兄や弟たちの記憶を、ずっと引き受けてきたことに、
同情してしまう。(この本では弟タダシの記憶が特に描かれている。著者の既刊エッセイ「わたしが妹だったとき」もよかった)

戦後の引き揚げ後の混乱の中、子沢山で、男の子三人を亡くし、
夫を亡くし、残った子達を育て上げた母シズコさんの苦労とたくましさのかげに
長女・洋子さんの複雑な責任感もみえるようだ。
シズコさんが、痴呆になってこの世の荷物をおろしたことで、
洋子さんもやっとその重荷から解き放たれたのかな・・・。

そして、母親と亡くなった兄弟のいる向こう側は、
洋子さんにとって、いずれ迎えてもらえる「静かで懐かしい」場所になった。
ありがとう、と洋子さんは書いている。安堵した。

連載エッセイの単行本化だからか、
重複エピソードもみられるが、母親、家族へのストレートなおもいが伝わってくる。





4.0 血の縁ということ
介護日記を読めるかと思って買ったが、実際は佐野洋子さんの母や父や兄弟に係わる自叙伝を読んでいる気分だった。確かに明治や大正の頃の昔の親は、子供、特に長女に躾の部分で厳しかったと思う。厳しいことが優しさだと思えるのに一生をかけて理解する、そんな娘のようだ。最後のほうになって、やっと介護の面が現れ始める。毎日一緒に生活していても、呆けていく事がわかるほど残酷な過程はない。母親には触れないほど嫌っていた洋子さんに変化が訪れる。母親が呆けていくのと比例して同時に母を許している洋子さんがいる。
母のことは嫌いだと豪語している洋子さんだが、各章の最後に書かれている一説一節が、母娘の関係を暖かい視線からみていることに安心するのだった。
5.0 母と娘
著者と母親の関係、著者の妹と母親の関係はまるで自分の家族を見るようだった。妹と母の関係は絵に描いたような美しい母娘関係だ。でもある意味で薄っぺらい。著者と母の関係は何重にも色を塗り重ねてごつごつごてごてした油絵のようだ。美しいという言葉は当てはまらないかもしれないが母という一人の人間に対する深い理解と愛を感じる。著者は非常に繊細で感受性豊かな人だ。母が年老い、ボケて弱者となり、自分も弱いものになっていくことを自覚する過程で、母親に対して抱いていた嫌悪感のさらにその奥にあるものに出会え、母のネガティブな面も含めて深い愛情を持てるようになったのだ。
5.0 人と親との関係
 「シズコさん」は7人子供を生んだのだが,そのうち3人の男の子は子供のうちに死んでしまう。生き残った最年長の子供(長女)が「私」。
 でも,私は,母親には愛されていなかったと考えている。父親(私が19歳のときに死亡)は,私を愛してくれてはいたが,家庭内に緊張感しかもたらさないような人間だった。そんな母は,自分の家から嫁(私の弟の妻)に追い出され,私からも老人ホームに「捨て」られる。
 「私」は,過去の種々のエピソードを思い出しながら,母親との関係を見直していく。その際,「親は子供を愛しているはず。子も親を愛しているはず」という社会通念(建前)ではなく,「本当はどうだったのだろう」ということが,できるだけ克明に描写されていて,ある種,つらい本である。なぜなら,これを読んでいる私自身,両親に対してアンビバレントな感情を捨てきれずにいるから。
 両親との関係が良好な人には,筆者の苦悩は理解できないと思う。そうでなかった人は,是非一読して,自分と両親との関係を見直す材料にしてもらいたい。
 つらいけど,読んでよかったと思える本である。
4.0 ちょっとつらい
誰でもがシクっとくることを,大股で踏みしだくように書いていく洋子節に読みながら嬉しくなりながらも,どんどん辛くなってくるのは 本人もつらいつらいと思いながら書いているからではないだろうか そこに漂う人間に向ける優しさは 大病を経ての悟り的境地とも見てとれる

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 S 堀北真希・写真集
おすすめ度: 価格: ¥ 2,940  通常24時間以内に発送
2位 結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常4~5日以内に発送
3位 蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス)
おすすめ度: 価格: ¥ 880  通常24時間以内に発送
4位 自分で奇跡を起こす方法~読むだけで人生が変わる真実の物語
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常24時間以内に発送
5位 とらドラ 9 (9) (電撃文庫 た 20-12)
おすすめ度: 価格: ¥ 536  通常24時間以内に発送
6位 竹中式マトリクス勉強法
おすすめ度: 価格: ¥ 998  通常24時間以内に発送
7位 究極攻略カウンター 勝ち勝ちくん2.0
おすすめ度: 価格: ¥ 2,780  通常24時間以内に発送
8位 ペルソナ4 公式設定画集
おすすめ度: 価格: ¥ 1,785  通常24時間以内に発送
9位 容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
おすすめ度: 価格: ¥ 660  通常24時間以内に発送
10位 夢をかなえるゾウ
おすすめ度: 価格: ¥ 1,680  通常24時間以内に発送
こちらもおすすめです
役にたたない日々
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 1,575
通常24時間以内に発送
私はそうは思わない (ちくま文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 714
通常24時間以内に発送
友だちは無駄である (ちくま文庫 さ 5-4)
価格: ¥ 609
通常24時間以内に発送
がんばりません (新潮文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 500
通常24時間以内に発送
神も仏もありませぬ
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 1,365
通常24時間以内に発送