|
商品の情報
ダンシング・ヴァニティの商品レビュー 量子小説?
う〜ん、凄いです。 小説における経歴総和の試み
美術評論家の「おれ」が語る、無数にありうべき半生の物語。読み始めて2頁目で思わずニヤリとさせられる──御大、またやってくれましたね、と。初っ端からぶっ壊れたかと見紛うような、レコードの針飛びのように繰り返されるシーケンスは、しかし微妙に細部を異にしながら「おれ」の人生に蓄積されていく。確信犯的に執拗に繰り返されるその手法が狙うのは、量子論に於いてファインマンが提唱した「経歴総和法」の、文学への転用という新たな試みと解釈できそうだ。夢もうつつも妄想も全て現実である──そう規定して展開される「おれ」の奔放な物語は、それを多角的な視点で捉えるために様々な小道具が用いられており、一見何のために登場するかわからないフクロウやコーラス・ガールもそれぞれが「おれ」のイドでありアニマであったりするのかも知れないが、そんな読者の得手勝手な解釈も全て包容して余りある面白さがこの作品には詰まっている。提示された全ての経路を積分したようなラストシーンはそれだけにずしっと胸に応える。久々の衝撃作。 面白い面白い面白い:考えるのはそれから
筒井康隆健在。この小説そのものは現象として極めて特殊な仕上げがしてあって、それが帯文句の「乱丁にあらず乱調なり」という状態を作り上げているが、その意図するところは実に確固として動かない。何よりもこの小説は面白く、登場人(?)物それぞれの魅力と展開処理の意外性を味わっている間に読み終わってしまう。読んだあとでいろいろと考えるところが多く、未だに脳裏を登場人物たちとあの歌がいっかな離れていかない。 頭がおかしくなりそうな
長年の筒井ファンなので筒井さんらしいのですが、私は読みながらのめりこんでしまうタイプなので、これは危険な書物かもしれません。ストーリーの変遷が非常にリアルで、共感できてしまうのです。うっかりするとずんずん入り込んで、妄想を追体験してしまいます。危ない危ない、何とか読み終えてほっとしています。筒井さん、私の親ぐらいの方ですが、最近の作品どれもいいですね。 ゲーム的リアリズムの実践形か
読み始めて、なんじゃこりゃぁ!と戸惑った。乱丁ありまくりではないか、というより全ページが乱丁で出来ているのだ。「美は乱丁にあり」という駄洒落が浮かんだが、筒井もついに「壊れ」たのか?ともちょっと思ってしまったのだが、いやいや、そんなもんじゃない。 本の最新売り上げランキング - トップ10
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||