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死顔の商品レビュー 自らの死にけじめをつける
吉村昭の歴史小説やドキュメント作品は、司馬遼太郎ともまた違って丁寧な調査と抑制された文章で本格派であり愛読してきたが、小説・文芸作品の類いはほとんど読む機会がなかった。ところが、彼が亡くなってしばらく後の新聞に延命治療を拒み自死であったことが報ぜられ気にかかっていたところ、偶々短編遺作集の本書に出会った。 山茶花
半自伝的作品のなかで、この「山茶花」は仙台に取材にでかけ、書き上げたという。 吉村さんは最後にビールとコーヒーをすすり自ら旅立った。
同じ頃(平成18年12月)筑摩書房から出た『回り灯籠』も人間の生と死をみつめる重厚な本だけれど、収録されている城山三郎さんとの対談が明るくおかしくて読み手は救われた。こんなに許しあって、和気あいあいの洒脱な対談をやっていた著者が(城山氏はお湯割り焼酎、吉村さんは大好きな日本酒を召し上がりながらであろう)8年後には死んでしまう。人の命のはかなさといってしまえばそのとおりなのだがその落差に慄然とする。 この小説を書かなければ死ねない
圧倒されました。この小説を書かなければ死ねない……そういう作者の魂魄のようなものが、ひしひしと文章から突き刺さってきました。「死」を取り扱った短編集ですが、大げさな表現、哲学的な表現は一切なく、とても平易で淡々としています。しかし、そこには、作者が人生をかけて辿りついた生き様・死に様のようなものが描かれています。 1つの死
吉村昭という著名な人物の遺作という小説を読んで、講釈をたれるようにレビューをするなどということは、本当に恐れ多いことだ。人の解釈の仕方は様々で、自分の解釈がつまらないものだったら情けないし。。。と、思っていることを踏まえて書いてみたい。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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