こういう試みに応えるところがやはり凄い
『海辺のカフカ』を読んだ読者に作者自身が応えるというインターネット時代にふさわしい企画に最も忙しい作家が応え、企画を丸ごと本にするという世界でも例を見ない前代未聞の作品。今では当然、『入り口の石』は閉じられている(●^o^●)が、凄い企画だ。
インターネットは文学自体も読者参加型に変えようとしている。掲示板が本になった『電車男』や人気Blogサイトがそのまま本になりヒットする。そういうインタラクティブな試みの大規模かつメジャーな最初の実践がこの『少年カフカ』だ。それは、『海辺のカフカ』を共有した読者のある意味統計学的なデータが正確に知らしめられた初めての瞬間と言えるだろう。それはかつて村上氏が『アンダーグラウンド』で試みたように『生データ(Raw Data)』な素材で封印されている。しかも今回はインターネットというリアルタイムな状態である。そこが画期的だ。次の長編ではどんなことをやってくれるだろう。村上春樹は僕にとってそう期待させるただ一人の作家だ。
なんだか狙ってる感が・・
前作の「そうだ!村上さんに聞いてみよう!」に比べると、おねだんはそう変わらないものの、こちらはかなりボリュームアップしています。
内容はカフカについての質問が殆どです。カフカを読み終わってから読むことをお薦めします。
私も、コレをじっくり読みたいがためにいそいでカフカを読み終え、わくわくしながら初めてページを開きました。そこで気付いた、もう一つの変わったこと・・
それは、村上さんの答え方。
おちゃらけた回答は前作のものでは良いかんじのスパイスとなっていてクスっとしてしまいましたが、今回は、なんだか・・
おちゃらけ過ぎ?なのでしょうか・・「うけ狙い」感がありありと感じられるのです。私だけかもしれませんが。
また、回答が極端に短かったり(一言だけだったり、)質問者のちょっとした質問に、まったく触れず答えていないことが多かったのも・・
答えたくないから無視しているのでしょうか?気になりました。