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恵美ちゃんと歳の離れた弟ブンのふたりを取り巻くさまざまな人間関係を、 時間と視点を変えて綴られた作品。 いろいろな「友だち」のかたちが描かれていますが、 どのかたちも「正解」として描かれているわけではありません。 でも、どの子の想いも《それ、わかる!!》***って共感できます。 それだけ自分自身を取り巻いてきた「友だち」環境にもいろんなスタイルがあって、 うち自身も限りなくこの登場人物たちに近い体験をしてきていているんやろうなぁ*** 今、「友だち」というカテゴリーは決してひとつではないってこと、 理解できます。 でも、「友だちって・・・?」と思い悩むことは、 もう【オトナ】になったにも関わらず、あります。 「いなくなっても一生忘れない友達が1人いればいい。」 恵美ちゃんのこの言葉がとっても印象に残りました。 思春期にこの本と出会っていたら、 私の中の「友だち」という概念が変わっていたかな!? もう少しラクに過ごせたかな!? ほんのわずかな時間だけでも、 うちは誰かの「もこもこ雲」みたいな存在であれたことがあるのかな!? 読後に思わず考えてしまいました。
「一生忘れられないような友だちが1人いればいい。 だから私はその子と思い出を作るのに忙しいんだ。」 私はこの本を読んで、恵美ちゃんがすごく羨ましくなりました。 私には本当の友だちは1人しかいません。 前から分かっていたけど、今まで見てみぬふりをしてきました。 周りの話に合わせて、それについていくだけ。笑っているだけ。 でも友だちが1人しかいなくても、それでいいのだと思えました。 誰にも左右されない、恵美ちゃんのような人になりたいと思いました。
とても感動しました。 何よりも本を読むにあたって、誰もが一度は経験をしたことがある学生時代の話。 読んでいて昔の自分の姿を思い浮かべながら、懐かしさや後悔が蘇ってくる感覚が不思議ながらありました・・・ 人によって感じる事や思ったりすることは十人十色だとは思いますが・・・ 少なくとも学生時代に自分が築いた人間関係で「自分の立場ってどんなもんだっけ?」「本当にあの子とは友達として接していたのかな?」・・・ そんな事を思わず振り返ってみるのではないかと思います。 本の物語だけでなく、自分の学生時代の物語も回想しながら・・胸に熱いものを感じる事の出来る作品でした。 あなたと周りの友達はどんな人でした?・・そう皆さんに聞いてみたいですね。
読み始めてすぐに、ふわふわっとした何とも形容のし難い気持ちになりました。 そして、読むうちにこの気持ちの正体が分かって。 重松さんは僕と同年代ですが、なのになんでこんなに思春期にいる子供の内面描写がこんなに上手いんだろう。 忘れていたあの頃の事を思い出させる、もこもこ雲の物語。 重松さん、ありがとうございます。
お前なんて、「みんな」から嫌われてるんだから そう言われて、泣き、悩み、自殺まで考えたあの頃の私。 玄関で待っていて、何も言わずに一緒に帰ってくれたあの子。 そんな子がいたのに、「みんな」に嫌われて悲しいって思っていたあの頃の私。 あの頃のことを、私は憶えてるけど、「みんな」は忘れている。 あの頃、この本に出会えたらよかったのに。