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青い鳥

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青い鳥の商品レビュー

5.0 本当に心に残る作品
重松清の作品はかなりたくさん読みました。その中でも1,2を争う心に残る作品でした。村内先生はうまくしゃべれない、その分大切なことしか言わない・・・言葉の量が相手に響くわけではない、質だけでもなく、時には言葉などなくても相手に伝わる非常にデリケートな心のスキマ。作者はこのあたりを描くのが本当に上手だと思う。先生の話す「大切なこと」はひとつひとつが心に重く響く。難しい事は一切言っていない。こんな先生が本当にいたら心にキズを背負う人は皆癒されるのだろうと思う。実際にはこんな先生はいないかもしれないけれど、この本を読んだ人たちにはこの本がその人だけの村内先生になれるといいなぁと思う。最後の「かっこうの卵」は本当に涙なしで読む事はできない感動的な作品でした。
5.0 間に合った・・
あ〜やっぱり私は重松清さんの小説が大好きです。

リアルな問題を描いている小説が多いのだけど、
最後には心が洗われるとゆうか、
ほっとするようなものが多いと思う。
(といっても、まだ10冊くらいしか読んでないのですが・・)

吃音の国語の村内先生。たいせつなことしか言わない先生。
ひとりぼっちの子のところに救世主みたいに現れて「大切なこと」を伝えて、
次の学校に去っていく非常勤講師の先生。

最初のハンカチと最後のカッコウが特にオススメです。
ハンカチは場面かんもく症の女の子のお話。

最近知り合った私のともだちにも、場面かんもく症だった子がいます。
今その子は喋れるようになったけど、普通のお喋りはまだ難しいのです。
お話にも感動して涙がでてきたけど、
ともだちの辛かった過去を思い色々考えさせられました。

カッコウはかつて村内先生に「間に合った」と言われた生徒のその後のお話。
涙涙のお話でした。

短編でそれぞれのお話は繋がっていないので、
どれが好きといわれたらこの2つですが、
できれば全部読んでほしいです。
最初から読めばきっと、最後の心からでる気持ちの大きさが違うと思うんです。

特に印象に残っている先生の言葉が
「人を踏みにじって、苦しめるのがいじめ。
人を苦しめていることに気づかず、
苦しくて叫んでいる声を聞こうとしないのがいじめ」

「先生にできるのは、みんなのそばにいることだけです」

「嘘をつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないからですよ。
嘘をつなかいとひとりぼっちになっちゃう子が、嘘をつくんです」

「ひとりぼっちが二人いれば、それはもう、
ひとりぼっちじゃないんじゃないか」

です。

村内先生にたくさんのことを学びました。
今もどこかの学校にいてほしいです!
そしてどこかにいるなら、絶対間に合っていてほしい。

そして村内先生のように
「ひとりぼっちの子に、たいせつなことを教えてくれる」
先生が増えたらいいなぁと思いました。

「ばんざい、ばんざい、ばんざい」
村内先生にも送りたい言葉です。

ついつい長くなってしましました。
5.0 怒られるかな。
重松さんの作品は以前1冊だけ手にしたことがあります。
でも、同じ短編小説でも、そちらは私にはダメでした。

そして今回手にしたこの本。

かなりきました。もっとたくさん重松さんの本を読みたいと思った。
中学生の子供達の心の隙間にそっといてくれる先生。

「きよしこ」も読まなきゃ。

4.0 湘南ダディは読みました。
うっかり通勤電車の中で読みはじめるという失敗をしてしまいました。眼鏡をはずしてにじんだ涙を拭かなければならなくなるような短編8篇がおさめられています。

村内先生は中学校の国語の非常勤講師。村内先生はひどい吃音症です。当然、生意気盛りの生徒達は最初のうちは村内先生を馬鹿にしたり無視したりするのですが――
「ハンカチ」――場面緘黙症といって家では平気なのにある事件以来学校に入ると声が出なくなってしまった千葉知子は卒業式に出席するのが怖くて仕方がない。順番に名前を呼ばれたら返事をして起立し、それぞれ思い出の一言を朗読しなければならないからだ。卒業式欠席まで決心した知子だったが、特にタ行の苦手な村内先生が式を控えて知子の名前を呼ぶのを練習しているのを知る。
「おまもり」――見知らぬ大人に自転車で当て逃げされ骨折してしまったバスケット部の友人を見舞った恭子はその友達が犯人をみつけてぶっ殺したくなるというのを聞いて、いたたまれなくなる。恭子の父親は12年前に横断歩道でない場所に突然飛び出してきた女性をはねてしまい、いまだに遺族からは許されていないからだ。現場の電信柱に恭子は名乗り出ることを訴えるビラを貼る。それをみつけた村内先生は・・・・
どの篇を読んでも学校で苛立ち孤立してしまっている生徒たちの心情が読者に切々と迫ってきます。うまくしゃべれないのですが、いやだからこそ、村内先生はこれらの生徒達の孤独が理解できるのでしょう。最終篇の「カッコウの卵」ではかっての問題児だったてつが先生を見送るバスを待ちながら、先生に言います。
「俺、思うんですけど・・・・先生に会った奴らって、みんな将来は学校の先生になってるんじゃないかな、って」村内先生はつぶやくようにありがとうと言います。
教育現場ですっかり見失われてしまった教師と生徒の愛情のやり取りにかかわる真実を本作は鮮やかに示してくれていると思います。
4.0 大切なものに気がついて下さい
大学生活の中でしたいと思ったことは、たくさんありました。
その道を選択するか、選択しないかは別として、教員免許を取得したのも、したいこのとひとつでした。
そして、限りある時間の中で、教員免許を習得するための授業を受け、教育実習のため母校へ行き、教壇に立って初めて、
「先生って、すごい」と、心から思いました。
40人の生徒を前にして、初めて[教師]という職業の重さを知り、生半な気持ちでなることは、けっしてできないと思いました。

だから、この本を読んだとき、涙が止まりませんでした。
かつて中学生だった自分の気持ちは、もちろん良く判っているし、教師にならなかったけど、少しは教師側の気持ちや事情も
判るようになった今だからこそ、余計に切なさが増すのかもしれません。

この本には、8つの話が綴られています。
最後の「カッコウの卵」以外のお話の主人公は中学生。それぞれが、心の中に色々抱え込んでいて、そんな時に村内先生が
やってきます。
大切なことを伝えるためにやってきて、それを伝えることができればいなくなってしまう先生に、「もう大丈夫。次へ行かなくても
良いです」と、そう言える時がくるようにと、心から祈りたくなります。
何故なら、この「カッコウの卵」は、中学時代に村内先生と出逢った主人公が成長して、後に村内先生と再会するお話なのですが、
この時点でも学校の中は、昔と変わらず、村内先生を必要とする生徒が大勢いるからです。

大切なものは何かを知るために。または、大切な何かに気づくために。大切なことだからこそ、ちゃんと声にして伝えることが
できるように。
大人も子どもも、すべての人に読んで欲しいと思った本です。 


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