|
商品の情報
ポーの話の商品レビュー 暖かくてぬるーい
温かくてぬるい泥の河の中に 犬じいさんだいすき。
小説家というのは、上手に嘘をつく商売だという言葉を聞いたことがあります。 印象は残る、言葉の響きも、しかし、感動の質は…
初めて読んだいしいしんじの作品を、心の中で数ヶ月暖めてみた。何か発酵・熟成する想いが自分にあるだろうかと考えあぐねて。読むことは一気にできた。この一気に読めるということが曲者だ。不思議な印象、何となく頭に響くフレーズ、言葉の響きにのせられて、それこそ河の流れに運ばれるように物語世界に浸り、その語り口に自分の感覚が半ば麻痺したようになる。 力強く逞しく,今が旬!
泥まみれのウナギを捕まえる生業の女たちから、泥の川に産み落とされた少年ポー。彼が川を下りながら、さまざまな出会いや経験をして、最後は、大きなウナギと・・・。さまざまな経験っていったって、いしいワールドでの出来事だから、目がまん丸、口はあんぐり。ところが、さすが京都大学文学部仏文学科専攻の語り口。丁寧な文章ですわ。なぜか、そこに自分がいて、ポーの横顔を眺めている気分になってくるから不思議。不思議。どこまでも優しいポーといしいさんの視線。母であるうなぎ女たちのポーを守り、愛する姿。真摯な瞳で、表裏なく他者と関わるポーの姿。 土用のうなぎは食べられませんでした
ほとんど小説、というか物語は読んだことがなかった私ですが、友人にこの本を渡され、ほんとに久しぶりに読んでみました。本自体は読みやすく、一気に読んでしまったのですが、なんというか、後半みんな死んじゃって、ポーの孤独さが妙に心に残ってしまってしばらくしんどい思いをしました。作者は「こころの奥底で間違ったことをしない」というのを全うして生きていくことは孤独なんだといいたいのかもしれませんが、もうちょっとなんとか後味のよいものにならなかったのかな・・と軽薄な私は思ってしまいました。私が物語を読みなれてないせいもあるかと思うので、今後はいろいろ読んでみて自分の感受性を広げてみたいです。 本の最新売り上げランキング - トップ10
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||