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風が強く吹いている

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風が強く吹いているの商品レビュー

5.0 久々に熱くなりました
箱根駅伝が大好きなので手にとった本です。
本当に出会えてよかったと思える作品です。

私が通っていた大学は関東にあり、何度も箱根駅伝に出場しています。
大学四年の最後の年、箱根駅伝の予選会。駅伝部の友人が何名か最後の出場をかけて、寛政大学の面々と同じように昭和記念公園を駆けました。
結果は数秒差で出場権を逃しました。走った中のたった一人でもいいから、数歩分前に出ていれば出場できたのです。
みんながどれだけ頑張ったか分かっているはずなのに、「ニ歩か三歩くらい速く走れたのでは・・・」と思ってしまった自分がいました。
そして、走った全員が、「俺があと一歩速くゴールしていれば」と自分を責めていました。

でも、この本を読んで心から思いました。
箱根という場所へ行くのに、その数秒を縮めるということがいかに難しいことなのか。その数秒は、とても重く高い壁なのだと。「たかが一歩分」では決してないんだと。

この本を読む時期がもう少し早かったなら、うなだれて自分を責める駅伝部の友人たちにもっとうまい言葉を掛けてあげれたのにな、と思いました。

本当にいい本です。
ぜひ、読んでみてください。
5.0 爽やかで幸せな絆でつなぐ襷
10人の選手で襷をつなぐお正月の風物詩「箱根駅伝」。
その箱根駅伝に、
同じ貧乏寮「竹青荘」の住人のみ10人で、
しかもわずか1年弱で臨む、という物語。

走る事が大好きなのは約3名だけで、
あとは、クイズや漫画などに熱い情熱を注いでいたり***
陸上とは無縁の個性豊かな生活を送っている面々。

こんな状況で箱根駅伝を目指すなんてありえへん!!
でも、読み進めるうちに、
ありえないことじゃないんかなぁと思ってしまうのが、
とっても不思議でした。

提案者でありチームの軸となるハイジが、
個々の性格を把握したトレーニングメニューや声かけを行い、
それまでのアパートの住人同士の絆もあって、
だんだんと駅伝に挑む心構えや脚力を身につけていきます。

走ることの苦しさと楽しさ、
そして、その先に見えるものが描かれていて、

襷をつなぐ10人それぞれのガンバリや想いが伝わってきて、
読後、爽やかな気持ち広がる本でした。

ひとつの目標に皆で全力で挑み、時には衝突しながら、
いくつもの壁を乗り越えていく中でできあがっていく、
『仲間』というとても強い繋がり。
こんな仲間ができたら、どれだけ幸せやろう(*^^*)
4.0 某不良高校が甲子園に行くよりも無謀な気がする(笑)
と野暮なことを言うのはやめましょう。
個人的には、もうちょっとガツーンと来る作風が好きですが、スポーツ物の暑さが苦手な方にはお勧めの爽やか小説。
登場人物も個性豊かで笑えましたし、駅伝シーンで、1人ずつ気持ちが掘り下げられていくと、めちゃくちゃ泣けました。
その分、これを序盤から見たかった!

例えば、マンガ好きの完全インドア派の王子が、陸上をやろうと決意するのって、大変なことだったはずです。
根本的にスポーツに興味が皆無の彼にとっては、筆舌尽くしがたい葛藤があったんじゃないかと。
だから、王子が完走した時のハイジとのやり取りに感動したのと同時に、彼の視点からこの話を読みたかった!と。
双子のハイジへの反発心も、いつの間にかクリアされていて、消化不良でした。

それから、走のライバルというか、敵役である榊の扱いも不満でした。
確かに、榊の言動は意地悪なんですが、走に対する感情は理解できます。
和解のきざしみたいなものは見えると期待していたんですが、
最後まで「悪役」ポジションだったのが残念。
ハイジの父親もなんですが、主人公側でない人の視点が、あまりにも欠けているのでは・・・。

あと、ヒロイン・葉菜子絡みのエピソードだと、面白いを通り越して軽い印象でした。

そして、何よりも不満なのが、繰り上げスタートについて、ほぼスルーだった点です。
箱根駅伝を毎年テレビで見ていて思うのは、「予選会」「完走」に次ぐハードルは、
「シード権」ではなく「中継所での繰り上げなしでリレー」だと思います。
留学生によって差がつくことを認めるのは正論ですが、それによって20分繰り上げの
可能性が高まるわけですから、箱根駅伝の残酷とも言える部分にも触れて欲しかったです。

本当に高評価のレビューか?ってほど不満を書きましたが、
好きになったからこそ残念な部分でした。
駅伝部分の王子や神童、ユキ達の描写がすごく良かったので星4つ。
脇役の個性が魅力的なだけに、走とハイジ以外の人物を、もっと掘り下げて欲しかったなぁ。
5.0 二度目を読んでいます。
まさに、映画のように頭の中に映像を浮かべながら、漫画のように登場人物に感情移入しながら一気に読めるすばらしい小説でした。
もともとは、装画、挿画を担当された、山口晃さんの絵が好きで、書店で手に取ったのがきっかけでしたが、読み始めるともうとまらない。
アオタケというオンボロ寮に住むそれぞれのメンバーのキャラ設定も、その心理描写もすばらしく、真剣に取り組んだスポーツがある人は勿論、そうでない人もきっと共感し、感情移入できるキャラがいるはずです。
既に、舞台になったり、漫画になったり、映画化が予定されているというのも頷けます。
仕事が中だるみしたとき、自分の中に新しい風を入れたいとき等におススメです。とにかく走りたくなりました《笑》
5.0 駅伝万歳!
箱根駅伝ファンになって、駅伝テーマを探して読んだ本です。
「黒人だからって足が速いと思わないで」という
逆差別(?)に対するセリフが面白い!
素人集団が箱根を目指すというテーマに夢がある。
舞台となった町が、自分が住んでいた町では?と思わせるところが
親近感を感じる。
爽やかな風になれるような小説です。

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