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「ああ、やっぱりジョン・アーヴィングはいいな」って思える1冊。 8つの作品からなる短編集なのだが、とくに表題作のエッセイ『ピギー・スニードを救う話』がいい。「すさまじい体臭を放ち、見た目にも醜いピギー・スニードの悲劇」を通して、アーヴィングはじつに正直に、なぜ自分は小説を書くのかを語っている。アーヴィングという1人の作家を超えて、「作家の仕事とは何か」が語られているように思う。読者の立場からは、なぜわれわれは小説を読むのか、その1つの答えがあるように思う。 このエッセイは、『ガープの世界』『ホテル・ニューハンプシャー』『サイダーハウス・ルール』などの読後感を裏づける話と言ったら、鼻白む人もいるかもしれないが、僕にとってはそうだった。「感動」に理由づけなどいらないのかもしれないが、ときどき、その理由(温かい涙が溢れた理由)を理解したいと思うときがある。それをアーヴィング自ら語ってくれている(それがまた感動的なんだけど)。 アーヴィングのファンだけでなく、小説好きの方にぜひ読んでいただきたいと思うほど、すばらしいエッセイ。
小説は長ければ長いほどいいと公言し、それを実行している作家、ジョン・アーヴィングの短編集。だからといって、彼の持ち味が発揮されていないわけではない。畳み掛けるような文体と、独特の悲しみが漂う世界観は短編でも十分に味わえる。アーヴィング初心者が最初に読むのにうってつけ。また、表題作とディケンズ論は、彼の小説論そのものなので、アーヴィングの長編を一通り読んだ人にもおすすめ。
だからといって、彼の持ち味が発揮されていないわけではない。畳み掛けるような文体と、独特の悲しみが漂う世界観は短編でも十分に味わえる。アーヴィング初心者が最初に読むのにうってつけ。
また、表題作とディケンズ論は、彼の小説論そのものなので、アーヴィングの長編を一通り読んだ人にもおすすめ。
長編の方が好きだけど、楽しめた。特に、当然ながら「ピギー~」が面白い。「インテリア空間」もかなり面白かった。設定の可笑しさが、やっぱりアーヴィング。意外なのが最後のディケンズについて。最初、眠いなーと思ったのだけれどこれがなかなかに面白いもので、巻末の解説にもあるが、アーヴィングの小説論になっているのである。アーヴィングという作家の面白いところは、「ブレンバーの激白」に現われていると思う。これは上流階級の大人しく知的で洗練された妻と、一見野卑で愚鈍な夫(ただし頭は良い)との、ある晩餐の中での話だが、「158ポンドの結婚」のイーディスが書いたという設定でプレイボーイに送ったものらしい。大騒ぎになったため名乗り出たのだそうだ。この「ブレンバーの激論」面白かった。「158ポンドの結婚」を先に読んでいると若干面白さがUPだと思います。