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戦後日本経済史 (新潮選書)の商品レビュー 勉強になった
著者によると、 戦時から変わることのない経済体制。
よく、戦時・戦後の断絶が日本の問題の一つだと言われていますが、野口氏はそれとは正反対の主張をしています。それは、戦時と戦後はつながっていて、戦後の日本経済は戦時期に確立された経済制度の上に成立しており、日本経済のこれまでの発展と現在の行き詰まりの要因となっている、というものです。 戦後経済を読み解く一冊
日本の戦後経済は、戦時中につくられた経済体制の上に築かれたとの認識のもと、戦後の経済史をひもとく一冊。高度成長や石油ショックの対応において優れたパフォーマンスを示した、この体制が今や機能不全に陥っていると本書は指摘する。 戦後日本経済史のパラダイム本
良く言われる戦前と戦後の連続性をバブル崩壊まで見据えて語っている。戦後の経済改革は全て戦中戦前に路線が敷かれていた。農地改革は戦争遂行のため自作農を後押しする必要があった。総力戦を戦うためには資本家が資本市場から資金を調達して利潤追求を第一義とするのではなく、経営者が銀行から資金を調達して国家社会への貢献を重視するように再編する必要があった。戦争のために国家社会主義的計画経済を打ちたて、その仕組みで傾斜生産方式、護送船団方式で高度成長を達成した戦後日本。システムを修正しなかったことが失われた10年につながるという筆者の見解は明快で首尾一貫している。高度成長期会社が正社員を増やしたのは退職給付引当金や社宅経費が法人税から控除される税制のおかげだというのも目からウロコ。「公的年金はねずみ講」との喝破も。実は戦時統制経済構造の上に平和主義、民主主義という思想がぴったり上手く乗っかっていた・・・今後書かれる日本経済史は本書の提示したロジックを踏まえて書かれなければならないだろう。 肩のこらない経済読み物
戦後日本は、占領軍により導入された経済民主化政策(農地改革、財閥解体、労働立法)、平和憲法の制定、公職追放などの改革で出直した新生日本(軍事国家から平和国家への大変身)が、その後の世界でも稀にみる高度成長を実現した――これが戦後日本の一般的な認識だろう。だが、著者はまったく異なる歴史観を提示する。それは、「戦後日本は戦時期(一九四〇年前後)に確立された経済制度の上に築かれた」とする考えである(著者は九五年にその洞見を『1940年体制』として出版)。ざっくり言えば、世界で最も効率的な社会主義経済を日本はつくった、と。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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