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自衛隊vs.北朝鮮 (新潮新書)

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自衛隊vs.北朝鮮 (新潮新書)の商品レビュー

4.0 法の未整備、権限や基準の未設定、省庁間の縄張り争い、根拠なき楽観論
まず戦争前夜の情報収集段階では通信傍受以外満足に行動できない。偵察衛星は米国が高性能のものを譲らず米軍頼み。その他の情報収集活動は外務省や警察の縄張り意識から根拠法令も無く公安警察頼みだ。経済制裁が可決される段階で船舶の臨検と在韓邦人の輸送がなされる。後者は韓国の協力が前提になる。戦争突入後は困難になる。臨検の際の海自と海保の連携は通信も満足にできぬ状態。周辺事態法で検査は可能になったが、武器使用は正当防衛か緊急避難に限定されている。実弾による威嚇射撃も不可。臨検時の自衛隊の船舶や航空機の安全確保は不能。防衛出動の命令が下されれば可能になるがタイミングが難しい。これらから戦争勃発直後の特殊部隊による攻撃には対処できない。狙われるのは自衛隊と米軍施設の他に県庁、県警本部、民間空港、港湾施設、新幹線や高速道そして原発。対馬への上陸もありうる。防衛出動発動前のこれら施設への警戒は警察が縄張りを譲らず違法。さらに勃発後、数十万人規模の難民が列島に押し寄せる。一部は武装難民だ。暴動を起こし化学・生物兵器で攻撃してくる。難民対策はゼロ。またスカッドやノドンは現時点では撃ち落せない。通常の爆薬ではテニスコートほどの被害だが化学兵器などで日本中の都市が次々と破壊されてゆく。小型の核弾頭がロシアから流入したという情報もある。一万人規模の特殊部隊が日本在住の工作員と共同で攻撃してきたら、15万の自衛隊も大苦戦する。民間船舶が徹底的に攻撃され兵糧攻めが予想されるが、日本に厭戦気分がたかまり日米同盟も崩壊しかねない。最大の狙いはそれだ。中国の人民解放軍の動き次第では降伏に近い停戦ということになるのではないか。
4.0 日本の防衛戦略の脆さを知る上で最適な一冊
私は、北朝鮮と言うよりも朝鮮民族が、日本に戦争を仕掛けてくることはないと楽観視している。なぜなら、そんなことが出来る民族性ならば、日本のみならず、中国やロシアへもすでに何度か戦争を仕掛けていたはずだからである。したがって、「自衛隊vs.北朝鮮」の可能性への言及に対してはほとんど興味が湧かない。

しかし、正規軍の戦闘のみならず、情報戦や対テロ戦、在留邦人救出、難民対策など、日本の国家防衛上のあらゆる項目を検討せざるを得ないので、「自衛隊vs.北朝鮮」を想定することは有意義である。そうすることによって浮かび上がる、それらの項目に対する日本の戦略の脆さを知る上で、本書は最適な一冊と言えるだろう。
4.0 この本から何を読み解くか
この本の主題は、朝鮮半島で有事があったときに日本(自衛隊中心)に何が出来て出来ないのか、1993年に自衛体内で検討された「K半島事態対処計画」を基にルポされている。 1993年時点で、タブーを配して起こりうる可能性に対してシュミレーションされていたことは、価値のあることと考えますが、結局、関係省庁間の縄張り争い、関係法規の不備等、が明らかにされており、本当に問題が発生した時お手上げ状態に成らざる負えない現状が明らかにされている。 著者はその原因を政治の貧困に求める。  それ以外に、昨今の米軍との統合運用にみられる様に自衛隊の組織が米軍に絡め取られつつあるのではとの危惧を滲ませている。  国として国防にたいする戦略がしっかり出来ていないのが本当の問題だと思えます。  この本自体、読みやすくよくまとまっていますので、防衛関係に関心のある方は入門として読むには良いのではと思います。   
4.0 第二次朝鮮戦争に備える自衛隊の指針・実力
防衛庁極秘文書「K半島事態対処計画」をもとに第二次朝鮮戦争に備える自衛隊の指針・実力について解説されていた。第二次朝鮮戦争が勃発するとき、「情報収集」、「邦人救出」、「日米韓連携」および「難民対策」など戦争以外にも多くの課題(法整備など)が山積されていることを理解できた。興味深く読めたのは、シュミレーションやエピソードを中心に説明されていたこと。これによって防衛庁極秘文書内容をドキュメンタリ形式でイメージできたため、理解の助けになったと思う。
4.0 日本人は読んでおくべきでしょう
題名にあるとおり、自衛隊(日本)が北朝鮮と闘うシュミレーションです。
予想どおり自衛隊はほとんどなんの役にもたたず、米韓国軍のおかげで
日本はなんとか助かるという、いやな結果のみが残ります。
でも自衛隊自身にもハードのみを装備を優先してきたという問題はあるが
防衛問題を真面目に考えてこなかった日本がツケを払うだけだということでしょう。
軍事的オプションがない経済制裁なぞ、何の意味もないとわからせてくれます。

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