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怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)

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怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)の商品レビュー

4.0 こじつけの域を出ていないが…
私が本書を読んだとき思い浮かんだのは、頭蓋骨の形で人の精神がわかるというガルの骨相学だった。
目の上が膨らんでいれば数学が得意といった具合に、骨相学はそのわかりやすさで19世紀初頭に大衆の間で隆盛を極めたが、現在はもちろん否定されている。
ガルの骨相学は科学ではなくこじつけのように見えるが、脳機能は局在するという説の先駆けであり、その点では正しかった。

本書の内容は骨相学によく似ているように思う。
著者の仮説を一言で言えば「音には人類に普遍的なイメージがある」となるだろう。
人類に普遍的かどうかはともかく、音にイメージがあるのは私もそうだと思う。
しかし、本書はそれを十分に検証できていない…。

言いたいことは山ほどある。それを絞りに絞っていうのなら、
ただ要素を分解させていくだけではなく、相互作用にもっと視点を置いてほしい。
音の組み合わせで印象は大きく変わるし、それは単純な足し算掛け算で定量化できるものとは思えない。
実際、同じ音の組み合わせでも、並び方によって印象は大きく変わる。
また、著者は意味のイメージよりも音のイメージのほうが大事だというが、
定着した意味のイメージから新たな音のイメージが生成されることもあるだろう。
下品な例で申し訳無いが、「ウコン」と聞いた時たいていの人が連想するのは…
それに音のイメージこそが決め手になるなら、日本語と英語で同じ意味の単語はもっと近い音になると思う。

あと本書にいくつかある、音のクオリアを母性などの要素ごとに定量化したサブリミナル・インプレッションの図だが、
曖昧な日常の言葉で科学的な分類を行うというガルの骨相学と同じ過ちを犯しているのではないか…?
気品と洗練が別項目だったり、信頼とバランスが同じ項目だったり、なんだかよくわからないことになっているが…。
そもそもサブリミナル・インプレッションについてはほとんど解説がなかったが、ページ数の関係なのだろうか。

批判ばかりになってしまったけれど、私は著者の研究自体にはとても期待している。
本書の内容はまだまだ到底科学とは言えないと思うが、しかし切り口が面白いし、根底にある仮説自体は正しいと思う。
応援の意味を込めて☆4つ。

本書も娯楽本として読めば、いい話の種になる。
4.0 個人的には楽しめました。
頭が良く、知識の豊富な方々には、
低い評価のようですが、
個人的には楽しめました。

部分的には読みにくいところも多いのですが、
全体としてみるとあっさり読める内容だったと思います。

私は、名前を付ける際に、
参考にしたいと思えるものでした。
2.0 読み方に注意
この本の弱点は、主観的なアイディアをあたかも実証的な研究の結果のように記述していることです。素直に「私は〜と思う」、「〜という印象を持つ」のように、あくまで個人的な感想や印象として述べられていれば、かなりおもしろい本になったと思う(事実、アイディアとしてはたいへんユニークだと思いますよ)のに、客観性だの普遍性だのを匂わせていることが、かえって説得力を失う結果に。せっかく面白いアイディア満載なのに、惜しいですね。単なるアイディア、あるいは一つの視点として読ませれば、「当てはまらないものもある」などの突っ込みを受けなくてすんだのに、と思います。まあ、「部分的には当たっているところもあるかな」という程度の、参考にはなる本です。
1.0 消化不良。
視点が良くマーケッターなら誰もが興味をそそられる内容かと思うのですが、学術的に裏付けようとするせいか、概論の占める割合が多く、消化不良。
論理を展開するよりも、大量の事例を紹介してもらったほうが、面白いし、飲み込めるのに・・・。
3.0 ほっこり
読んでいて、とある文章の、言葉の使い方にひどく違和感を覚えました。
(どこの章のどの部分だったかちょっとパラパラと
見直してみたのですが見つからなかったです)
それは「〜〜の発音のとき、口は"ほっこり"と開けて発音し、うんたら〜」
というような文章のところでした。

「ほっこり」の使い方が明らかに間違っています。
多分「ほっこり」という言葉の音の響きだけで使用しているのでしょうが
本来の意味は「心地よい疲労感」のようなことを指します。
ここ数年、女性の癒しをあらわす表現として「まったり」よりも
癒し成分が多い感じがするんでしょうか、
「ほっこり」がなにかと使われている印象がありますが
この著者もそのイメージだけで使ってしまったのではないでしょうか。
そういうイメージで使用したのであれば、確かに間違いではないのかもしれませんが
それでも言葉についての本である以上はその辺のことも気をつけてほしいと感じました。

(そっちのイメージとして使うとして、
その場合で個人的に私が抱いてる「ほっこり」のイメージとしては、
日本茶を飲んでほっとする、のようなイメージです)

またこの本のタイトルだけだと男性の方がひきつけられそうですが
実際に全体を通して見ると、女性視点&感覚の匂いが充満しています。
(ちょっと悪く言うとフェミっぽいかな・・・)

ただ、人の心理に言葉の音・響きが与える影響というのは常々あるだろうと思ってました。

そこで思うのは、この本の研究分析からいくと
「ドクター・シーラボ」なんて怪獣の名前みたいな、
あるいはマッドサイエンティストみたいなメーカー名は
どういう印象を与えてることになるのか気になるところです。
「カネボウ」もちょっと怪獣っぽいですけどね・・・。

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